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September 3, 1998 Vol. 339 No. 10

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健康維持機構の四つの保険プランの下での禁煙サービスの利用と費用効果
USE AND COST EFFECTIVENESS OF SMOKING-CESSATION SERVICES UNDER FOUR INSURANCE PLANS IN A HEALTH MAINTENANCE ORGANIZATION

S.J. CURRY, L.C. GROTHAUS, T. MCAFEE, AND C. PABINIAK

背景

禁煙サービスの需要および利用に関する保険適用の効果に関する情報はないため,そのようなサービスに対する保険適用は大々的には採用されていない.

方 法

長期的な自然的実験において,三つのフォームの保険適用の利用および費用効果を,行動プログラムおよびニコチン代替療法を含む禁煙サービスに関する標準的なフォームの保険適用と比較した.この試験には,雇用主 7 人と成人登録者 90,005 人が参加した.標準プランでは,行動プログラムを 50%適用し,ニコチン代替療法に関しては全額保険適用であった.その他のプランでは,行動プログラムおよびニコチン代替療法の双方に対して 50%適用(減額適用),行動プログラムには全額適用してニコチン代替療法には 50%適用(逆の適用),または行動プログラムおよびニコチン代替療法の双方に対して全額を保険適用した.

結 果

禁煙サービスの推定年間利用率は,2.4%(減額適用の喫煙者において)から 10%(全額適用の喫煙者において)に及んだ.禁煙率は 28%(全額適用の利用者において)から 38%(標準適用の利用者において)であった.サービスを利用した結果として 1 年間に禁煙するであろうすべての喫煙者の推定百分率は,0.7%(減額適用)から 2.8%(全額適用)に及んだ.禁煙した利用者 1 人当りの健康プランの平均費用は,797 ドル(標準適用)から 1,171 ドル(全額適用)であった.喫煙者 1 人当りの年間費用は,6 ドル(減額適用)から 33 ドル(全額適用)であった.登録者 1 人当りの年間費用は,0.89 ドル(減額適用)から 4.92 ドル(全額適用)の範囲であった.

結 論

禁煙サービスの利用は,その保険適用の程度に応じて変化し,全額適用の喫煙者では利用率が最高であった.全額適用の恩恵を受けた利用者の禁煙率は,一部支払いを必要とするプランの利用者での率より低かったが,全体的な喫煙率に及ぼす効果は,全額適用プランでは費用の一部支払いプランより大きかった.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1998; 339 : 673 - 9. )