The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

April 13, 2017 Vol. 376 No. 15

1 型糖尿病と 2 型糖尿病における死亡と心血管疾患
Mortality and Cardiovascular Disease in Type 1 and Type 2 Diabetes

A. Rawshani and Others

背景

1 型糖尿病または 2 型糖尿病の患者の死亡と心血管転帰のリスク上昇について,長期的な動向を調査した大規模研究はない.

方 法

スウェーデン全国糖尿病登録に 1998~2012 年に登録された患者を対象とし,2014 年まで追跡した.Cox 回帰と標準化発生率を用いて,死亡と心血管イベントの動向を推定した.患者ごとに,年齢,性別,県でマッチさせた対照を一般集団から無作為に選択した.

結 果

1 型糖尿病患者では,研究期間中における 10,000 患者年あたりの指標転帰発生数の絶対的変化は,全死因死亡が -31.4(95%信頼区間 [CI] -56.1~-6.7),心血管疾患による死亡が -26.0(95% CI -42.6~-9.4),冠動脈疾患による死亡が -21.7(95% CI -37.1~-6.4),心血管疾患による入院が -45.7(95% CI -71.4~-20.1)であった.2 型糖尿病患者では,全死因死亡が -69.6(95% CI -95.9~-43.2),心血管疾患による死亡が -110.0(95% CI -128.9~-91.1),冠動脈疾患による死亡が -91.9(95% CI -108.9~-75.0),心血管疾患による入院が -203.6(95% CI -230.9~-176.3)であった.心血管転帰の減少は,1 型糖尿病患者では対照より約 40%大きく,2 型糖尿病患者では対照より約 20%大きかった.致死的転帰の減少は,1 型糖尿病患者は対照と同程度であったが,2 型糖尿病患者は対照よりも小さかった.

結 論

スウェーデンでは,1998~2014 年の糖尿病患者における死亡と心血管転帰は対照と比較して大幅に減少したが,2 型糖尿病患者では致死的転帰の減少が対照よりも小さかった.(スウェーデン地方自治体協会ほかから研究助成を受けた.)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2017; 376 : 1407 - 18. )