The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

October 5, 2017 Vol. 377 No. 14

進行期悪性黒色腫におけるニボルマブとイピリムマブの併用による全生存期間
Overall Survival with Combined Nivolumab and Ipilimumab in Advanced Melanoma

J.D. Wolchok and Others

背景

進行期悪性黒色腫患者を対象とした第 3 相試験で,ニボルマブとイピリムマブの併用により,イピリムマブ単独と比較して無増悪生存期間が延長し,客観的奏効率が上昇した.この試験の 3 年全生存転帰を報告する.

方 法

未治療の進行期悪性黒色腫患者を,ニボルマブ 1 mg/kg+イピリムマブ 3 mg/kg を 3 週ごとに 4 回投与したあと,ニボルマブ 3 mg/kg を 2 週ごとに投与する群,ニボルマブ 3 mg/kg を 2 週ごとに投与し,イピリムマブにマッチさせたプラセボを投与する群,イピリムマブ 3 mg/kg を 3 週ごとに 4 回投与し,ニボルマブにマッチさせたプラセボを投与する群に,1:1:1 の割合で無作為に割り付けた.投与は進行,忍容できない毒性,同意の撤回のいずれかが発生するまで継続した.無作為化は,プログラム死リガンド 1(PD-L1)の発現状況,BRAF 変異の有無,転移の分類で層別化して行った.無増悪生存期間と全生存期間の 2 つを主要エンドポイントとし,ニボルマブ+イピリムマブ群,ニボルマブ群を,イピリムマブ群と比較した.

結 果

最小追跡期間 36 ヵ月の時点で,全生存期間中央値はニボルマブ+イピリムマブ群では未到達,ニボルマブ群では 37.6 ヵ月であったのに対し,イピリムマブ群では 19.9 ヵ月であった(ニボルマブ+イピリムマブのイピリムマブに対する死亡のハザード比 0.55 [P<0.001],ニボルマブのイピリムマブに対する死亡のハザード比 0.65 [P<0.001]).3 年全生存率は,ニボルマブ+イピリムマブ群 58%,ニボルマブ群 52%であったのに対し,イピリムマブ群 34%であった.安全性プロファイルに,初回の報告から変化はなかった.グレード 3 または 4 の治療関連有害事象は,ニボルマブ+イピリムマブ群の 59%,ニボルマブ群の 21%,イピリムマブ群の 28%に発現した.

結 論

進行期悪性黒色腫患者では,ニボルマブとイピリムマブの併用療法またはニボルマブ単独により,イピリムマブ単独と比較して全生存期間が有意に延長した.(Bristol-Myers Squibb 社ほかから研究助成を受けた.CheckMate 067 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT01844505)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2017; 377 : 1345 - 56. )