The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

November 9, 2017 Vol. 377 No. 19

切除した III 期または IV 期悪性黒色腫の術後補助療法としてのニボルマブとイピリムマブとの比較
Adjuvant Nivolumab versus Ipilimumab in Resected Stage III or IV Melanoma

J. Weber and Others

背景

ニボルマブとイピリムマブは,進行悪性黒色腫の治療薬として承認されている免疫チェックポイント阻害薬である.米国では,イピリムマブは第 3 相試験での無再発生存率と全生存率がプラセボよりも高かったことから,悪性黒色腫の術後補助療法としても承認されている.われわれは,進行悪性黒色腫を切除した患者の術後補助療法として,ニボルマブとイピリムマブとで有効性を比較したいと考えた.

方 法

無作為化二重盲検第 3 相試験で,IIIB,IIIC,IV 期の悪性黒色腫の完全切除術を受ける患者 906 例(15 歳以上)を,ニボルマブ 3 mg/kg を 2 週ごとに点滴静注する群(453 例)と,イピリムマブ 10 mg/kg を 3 週ごとに 4 回点滴静注したあと,12 週ごとに点滴静注する群(453 例)に無作為に割り付けた.投与は最長 1 年間,または疾患の再発,忍容できない毒性の報告,同意の撤回まで行った.intention-to-treat 集団における無再発生存を主要評価項目とした.

結 果

最小追跡期間 18 ヵ月の時点で,12 ヵ月無再発生存率はニボルマブ群 70.5%(95%信頼区間 [CI] 66.1~74.5),イピリムマブ群 60.8%(95% CI 56.0~65.2)であった(疾患再発または死亡のハザード比 0.65,97.56% CI 0.51~0.83,P<0.001).治療に関連するグレード 3 または 4 の有害事象はニボルマブ投与例の 14.4%とイピリムマブ投与例の 45.9%で報告され,有害事象により投与を中止した割合はそれぞれ 9.7%,42.6%であった.イピリムマブ群では,最後の投与から 100 日目以降に,毒性に関連する死亡が 2 例(0.4%)報告された.

結 論

IIIB,IIIC,IV 期の悪性黒色腫の切除術を受ける患者において,ニボルマブによる術後補助療法は,イピリムマブによる術後補助療法と比較して,無再発生存期間が有意に長く,グレード 3 または 4 の有害事象の発現率が低かった.(Bristol-Myers Squibb 社,Ono Pharmaceutical 社から研究助成を受けた.CheckMate 238 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT02388906,Eudra-CT 登録番号 2014-002351-26)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2017; 377 : 1824 - 35. )