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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
September 14, 2006
Vol. 355 No. 11
ORIGINAL ARTICLE
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急性心筋梗塞におけるシロリムス溶出性ステントと非コーティングステントの比較
Sirolimus-Eluting versus Uncoated Stents in Acute Myocardial Infarction急性心筋梗塞に対するバルーン血管形成術後の Cypher ステント評価試験(TYPHOON)において,ST 上昇を伴う急性心筋梗塞患者に対し,シロリムス溶出性ステントまたは非コーティングステントを用いて経皮的冠動脈形成術を施行した.シロリムス溶出性ステントの使用は,標的血管不全率およびステント内の遅発性血管内腔狭窄の重症度の有意な低下と関連していた.
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初回経皮的冠動脈形成術におけるパクリタキセル溶出性ステントと非コーティングステントの比較
Paclitaxel-Eluting versus Uncoated Stents in Primary Percutaneous Coronary InterventionST 上昇を伴う心筋梗塞におけるパクリタキセル溶出性ステントと従来のステントの比較試験(PASSION)は,ST 上昇を伴う急性心筋梗塞患者において,初回経皮的冠動脈形成術に対するパクリタキセル溶出性ステントの使用を,非コーティングステントと比較した.パクリタキセル溶出性ステントでは,心臓が原因の重篤な有害事象が少ない傾向があったが,その傾向は有意ではなかった.
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直腸癌における術前放射線療法と化学療法の併用
Chemotherapy with Preoperative Radiotherapy in Rectal Cancer術前放射線療法は,直腸癌の標準療法である.この試験では,術前放射線療法にフルオロウラシルベースの化学療法を追加しても,切除可能な直腸癌患者の生存率に対する有意な効果は認められなかった.しかし,化学療法により癌の局所管理が改善した.
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再発性多発性硬化症に対する経口フィンゴリモド(FTY720)
Oral Fingolimod (FTY720) for Relapsing Multiple Sclerosisこの proof-of-concept 試験では,経口免疫調節薬であるフィンゴリモドにより,再発性多発性硬化症患者において, MRI で検出される病変ならびに臨床的再発率が低下した.フィンゴリモドと関連した有害事象には,肝酵素の上昇,心拍数の低下,最大呼気流量の減少があり,また,後頭葉可逆性脳症症候群(PRES)が 1 例みられた.
SPECIAL ARTICLE
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資源の不十分な状況における HIV 治療の費用対効果 ― コートジボアールの事例
Cost-Effectiveness of HIV Treatment in Resource- Poor Settings ― The Case of Cote d'Ivoireこの研究では,コートジボアールのデータを使用して,ヒト免疫不全ウイルスに感染した成人に対する治療法の費用対効果を推定した.延命 1 年当りの増分費用は,CD4 検査を実施した場合の ST 合剤予防投与+抗レトロウイルス療法で,1,180 ドル(2002 年の US ドル価)であった.著者らは,資源の乏しい状況では,抗レトロウイルス療法の費用対効果が大きいと結論付けている.
CLINICAL THERAPEUTICS
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好中球減少を伴わない成人のカンジダ血症に対するエキノカンジン系抗真菌薬
Echinocandins for Candidemia in Adults without Neutropenia62 歳の男性に,Candida albicans 以外のカンジダ種による血流感染が認められている.エキノカンジン系抗真菌薬のカスポファンギンが推奨される.エキノカンジン系薬は,好中球減少のみられない患者のカンジダ血症の治療に有効であるが,深部組織感染症の治療や,好中球減少がみられる状況での有効性は確立されていない.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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両側の腎臓に腫瘤を有する 59 歳の男性
A 59-Year-Old Man with Masses in Both Kidneys59 歳の男性が,両側の腎臓に腫瘤を有することが判明した.右腎の腫瘤は下大静脈に浸潤している.左腎腫瘤の穿刺吸引細胞診により,腎細胞癌が発見された.右側の根治的腎摘出術が施行された.残された左腎腫瘍の最適な管理法が論じられている.
CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH
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グラム陰性細菌と毒素分泌
Gram-Negative Bacteria and Secretion of Toxinsコレラ菌や緑膿菌,その他のグラム陰性細菌の新たに発見された毒素分泌システムは,ワクチン開発の新たな標的となる可能性を秘めている.