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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 22, 2007
Vol. 357 No. 21
ORIGINAL ARTICLES
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冠動脈イベントの高リスク患者に対するトルセトラピブ
Torcetrapib in Patients at High Risk for Coronary Eventsコレステリルエステル転送蛋白阻害薬であるトルセトラピブは,高比重リポ蛋白コレステロール値を著しく上昇させる.ILLUMINATE 試験では予想に反し,アトルバスタチンと併用したトルセトラピブ療法では,アトルバスタチン単独と比較して,心血管死亡とそれ以外の原因による死亡の両方のリスクが増加した.トルセトラピブにより血圧も上昇した.
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再発・難治性多発性骨髄腫に対するレナリドミドとデキサメタゾンの併用投与
Lenalidomide plus Dexamethasone for Relapsed or Refractory Multiple Myelomaサリドマイドは多発性骨髄腫に対して活性を示すが,末梢神経障害をはじめとする一連の有害事象により使用は制限されている.サリドマイドの構造類似体であるレナリドミドは,サリドマイドの毒性プロファイルをもたない.この試験では,再発性多発性骨髄腫治療において,レナリドミド+デキサメタゾン併用投与とプラセボ+デキサメタゾン併用投与を比較した.レナリドミド+デキサメタゾン併用投与は,全生存期間を含むすべてのエンドポイントに関して優れていた.
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再発性多発性骨髄腫に対するレナリドミドとデキサメタゾンの併用投与
Lenalidomide plus Dexamethasone for Relapsed Multiple Myelomaこの無作為化試験では,1 種類以上の治療法に抵抗性を示した米国とカナダの再発性多発性骨髄腫患者を対象として,レナリドミド+デキサメタゾン併用投与とプラセボ+デキサメタゾン併用投与を比較した.これらの患者にレナリドミドを投与することにより,無増悪期間および全生存期間が改善した.重大な有害事象として,重度の好中球減少と静脈血栓塞栓症がみられた.
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嚢胞線維症の小児に対する肺移植と生存率
Lung Transplantation and Survival in Children with Cystic Fibrosis肺移植は,嚢胞線維症の小児に用いられる治療法である.肺移植の待機リストに載った時点での年齢が 18 歳未満の嚢胞線維症患児の生存率を検討したこの疫学調査では,肺移植は有意な生存の利益と関連しなかった.肺移植が患児の QOL を改善するかどうかを明らかにするには,データが不十分であった.
MEDICAL PROGRESS
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サルコイドーシス
Sarcoidosisサルコイドーシスは,あらゆる人種,民族,年齢層でみられるが,通常は 50 歳未満で発症する.サルコイドーシスの発生率は世界中で異なるが,これは環境曝露,症例サーベイランスの方法,素因である HLA 対立遺伝子が,その他の遺伝因子と共に異なるためと考えられる.この論文では,サルコイドーシスの理解の進歩についてまとめ,診断と治療の落とし穴について言及している.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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皮疹,発熱,低血圧を呈する 31 歳の女性
A 31-Year-Old Woman with Rash, Fever, and Hypotension31 歳の女性が,多発性硬化症に伴う疲労を治療するためにモダフィニルを服用後に,皮疹,発熱,顔面の腫脹を発現したため当院に入院した.入院の数時間後,胸部不快感と低血圧が生じ,心電図では ST 上昇がみられ,心筋壊死のバイオマーカーが上昇した.心エコー検査により,心膜滲出液の貯留と左心室機能障害が明らかになった.診断手技が行われた.
SPECIAL REPORT
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医学における統計 ― 臨床試験のサブグループ解析の報告
Statistics in Medicine ― Reporting of Subgroup Analyses in Clinical Trialsデータセットから情報をさらに収集する手段として,サブグループ解析がよく用いられる.この論文では,このアプローチの強みと弱み,およびサブグループ解析の報告に関する本誌の新たな方針について論じている.
CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH
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粥状硬化症を回避する
Avoiding Atherosclerosisマウスでは,マクロファージにより発現する蛋白である肝臓 X 受容体 β のリガンドを用いた治療により,粥状硬化症を予防することができる.