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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です．
May 15, 2008
Vol. 358 No. 20
ORIGINAL ARTICLE
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HIV-1 感染症の初回治療としての薬剤減少レジメン
Class-Sparing Regimens for Initial Treatment of HIV-1 InfectionHIV-1 感染症に対する初回の抗レトロウイルス療法には複数のレジメンが使用されているが，これらの直接比較はほとんど行われていない．この無作為化非盲検試験では，エファビレンツ＋ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬（NRTI）2 剤，ロピナビル・リトナビル＋NRTI 2 剤，ロピナビル・リトナビル＋エファビレンツを比較した．エファビレンツ＋NRTI 2 剤を用いた初回治療は，ロピナビル・リトナビル＋NRTI 2 剤に比べウイルス学的失敗が少なかった．NRTI を使用しないロピナビル・リトナビル＋エファビレンツでは，ウイルス学的有効性はエファビレンツ＋NRTI 2 剤と同程度であったが，薬剤耐性となる傾向が強かった．
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心血管系の原因による死亡を予測するバイオマーカー
Biomarkers to Predict Death from Cardiovascular Causes高齢男性を対象とした地域ベースのコホートにおいて，心血管系の原因による死亡リスクを予測するため，複数のバイオマーカー（トロポニン I，脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体 N 端フラグメント[NT-proBNP]，システイン C，C 反応性蛋白）を組み合せて使用した．これらのバイオマーカーを従来の心血管危険因子モデルに加えることで，リスクの層別化は従来の危険因子のみを用いたモデルに比べて有意に向上した．
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急性心不全における心筋トロポニン
Cardiac Troponin in Acute Heart Failureこの大規模後ろ向き登録研究では，急性非代償性心不全による入院患者で心筋トロポニン値が上昇していた患者は，ほかの予測変数について補正後も，トロポニン陰性患者と比べて死亡率が高かった．心筋トロポニン値の測定は，筋細胞の損傷を反映する可能性があり，このような患者のリスクの層別化に有用である．
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脳内出血に対する遺伝子組換え第 VII 因子
Recombinant Factor VIIa for Intracerebral Hemorrhage以前行われた第 2 相プラセボ対照試験では，遺伝子組換え活性型第 VII 因子（rFVIIa）により血腫の増大が抑制され，脳内出血患者の生存率と機能的転帰が改善した．その所見は今回の第 3 相試験では再現されず，rFVIIa により血腫の増大は抑制されたが，臨床転帰は改善しなかった．
CLINICAL PRACTICE
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肩腱板損傷
Rotator-Cuff Failure63 歳の女性が，2 年間にわたり右肩の筋力低下と不快感が進行したため受診した．これらの症状は，キッチンの棚の最上段に食器を載せる際に顕著に現れた．女性はそれ以外の点では健康であり，外傷もない．身体診察により，右肩筋肉の萎縮と，右腕を上げる際の筋力低下が認められた．MRI により，肩腱板の広範な損傷が認められた．この症例をどのように管理すべきであろうか？
MEDICAL PROGRESS
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心不全のバイオマーカー
Biomarkers in Heart Failure心不全は，心臓への過負荷や心臓の損傷だけが原因ではなく，心筋細胞や心臓間質，あるいはその両方における，遺伝子や神経ホルモンの変化，炎症性変化，生化学的変化の複雑な相互作用によっても生じる．この総説では，ルーチンに測定される臨床検査値以外の心不全のバイオマーカーに焦点を当て，これらのバイオマーカーを心不全の評価と管理にどのように用いるかについて論じている．
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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PSA 高値の 55 歳の早期前立腺癌の男性
A 55-Year-Old Man with an Elevated PSA Level and Early-Stage Prostate Cancer55 歳の男性が，前立腺癌の管理のため当院に紹介された．尿路症状を評価した際，血清前立腺特異抗原（PSA）値の上昇が認められた．前立腺の針生検を行った結果，Gleason スコア 10 段階中 6 の腺癌が認められた．診察と CT 検査で，なだらかに肥大した前立腺が認められたが，リンパ節腫脹は認められなかった．治療の選択肢が検討された．
