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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
July 22, 2010
Vol. 363 No. 4
ORIGINAL ARTICLE
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1 型糖尿病におけるグルコースセンサー付インスリンポンプ療法
Sensor-Augmented Insulin-Pump Therapy in Type 1 Diabetesこの無作為化試験では,コントロール不良の 1 型糖尿病を有する成人・小児患者を対象に,センサー付インスリンポンプ療法と,1 日に複数回のインスリン注射を行うレジメンを比較した.インスリンポンプ療法は,注射療法と比較して糖化ヘモグロビン値の有意な改善に関連していた.
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肺機能の予測
Prediction of Lung Function肺機能の予測式の標準的な基準を決定するためには,自己申告による人種や民族の分類が用いられる.この研究では,アフリカ系であるという遺伝学的指標を組み込むと肺機能予測が向上する可能性があることが示唆されている.肺疾患の重症度を決定するうえでの,祖先系統の遺伝学的マーカーの臨床的有用性について調査する研究が必要であると考えられる.
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急性期 ACL 断裂の治療
Treatment for Acute ACL Tears活動的な若年成人の前十字靱帯(ACL)損傷の新鮮症例を対象としたこの無作為化比較試験では,リハビリテーションに加え,早期に ACL 再建を行う戦略と,任意で待期的に ACL 再建を行う戦略を比較した.早期 ACL 再建戦略には,疼痛,症状,膝関節の機能,膝関連 QOL に関して待期的 ACL 再建戦略に対する優越性は認められず,膝関節再建術の施行頻度は有意に高かった.
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抗 GBM 腎炎におけるグッドパスチャー自己抗原の分子構造
Molecular Architecture of the Goodpasture Autoantigen in Anti-GBM Nephritisこの研究では,抗基底膜糸球体腎炎の発症機序を解明するため,グッドパスチャー病とアルポート移植後腎炎とで,抗体エピトープのコンフォメーションを比較した.著者らは,これらの疾患の発端は,基底膜コラーゲンの 4 次構造の変化を伴うコンフォメーションに依存しており,これが自己免疫応答を誘発するというエビデンスを報告している.
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X 連鎖重症複合免疫不全症に対する遺伝子治療の有効性
Efficacy of Gene Therapy for X-Linked Severe Combined ImmunodeficiencyX 連鎖重症複合免疫不全症の患者 9 例を対象に,レトロウイルスを用いて正常な共通 γ 鎖遺伝子を造血前駆細胞に導入して治療し,長期にわたり(最長 11 年)追跡した結果,7 例で持続的な T 細胞再構築と,長期の生存が認められた.B 細胞性免疫は改善しなかった.4 例が急性白血病を発症した.遺伝子治療は,適合する骨髄ドナーのいない患者にとって一つの治療選択肢となる可能性があるが,重大なリスクに関連している.
CLINICAL PRACTICE
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機能性視床下部性無月経
Functional Hypothalamic Amenorrhea16 歳の少女が,続発性無月経の評価のために受診した.初潮は 12 歳時で,最終月経は 6 ヵ月前であった.この 3 ヵ月で 2.3 kg(5 ポンド)の体重減少があり,ここ 2 週間は片足が痛むという.通常は 10 km/日を 1 週間に 5 回以上走る.体格指数(BMI)は 19 である.この症例をどのように評価し,管理すべきであろうか?
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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膝関節の臨床評価
Clinical Evaluation of the Knee膝関節の障害は,プライマリケア医が評価を行う筋骨格症状の中で頻度が高いものの一つである.このビデオでは,膝関節の包括的な検査を実演する.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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認知症とてんかんを呈する女性
A Woman with Dementia and a Seizure認知症を有する 87 歳の女性が,てんかんで入院した.女性は 4 年前にアルツハイマー病の疑いがあると診断されていた.てんかん発作を起こす前は自分の夫と子どものみを認識した.診察時には無反応であった.脳 MRI では,両大脳半球の白質に T2 強調高信号域と,皮質‐皮質下間に磁化率強調アーティファクトの無数の小病巣が認められた.治療により一時的に改善したが,数日後に肺炎で死亡した.剖検が行われた.