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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 6, 2011
Vol. 364 No. 1
ORIGINAL ARTICLE
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収縮性心不全の軽症例に対するエプレレノン
Eplerenone in Systolic Heart Failure with Mild Symptomsこの試験では,心不全と左室収縮不全を呈する患者 2,737 例を,推奨される治療に加え,エプレレノンを投与する群とプラセボを投与する群に無作為に割り付けた.エプレレノンにより,死亡と入院の複合とした主要転帰のリスクは有意に減少した.
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便秘を伴わない過敏性腸症候群患者に対するリファキシミン
Rifaximin for Patients with IBS without Constipation便秘を伴わない過敏性腸症候群患者を対象とした 2 つの試験において,低吸収性抗菌薬リファキシミンとプラセボの比較を行った結果,リファキシミンはプラセボと比較して症状の緩和に有効であることが示された.
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ハイチのコレラ(Vibrio cholerae)株のゲノム解析
Genomic Analysis of Vibrio cholerae Strains from Haitiハイチで流行している 2 つのコレラ(Vibrio cholerae)分離株とほかの分離株のゲノム比較から,今回の流行株は,中南米でみられる分離株よりも南アジアの分離株と類似していることが示唆された.
BRIEF REPORT
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18 世紀の巨人症例と現代家族における AIP 変異
AIP Mutation in a Giant and in Contemporary Families巨人症は,骨端閉塞前の成長ホルモン産生下垂体腺腫の発症が原因である.著者らは,18 世紀の巨人症患者の歯から採取した遺伝子と,巨人症・先端巨大症・プロラクチン産生腺腫を有する北アイルランド系の現代家族から採取した遺伝子に共通している変異を同定した.
MECHANISMS OF DISEASE
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パターン認識受容体の遺伝的欠損
Genetic Defects of Pattern-Recognition Receptorsこの解説では,先天性免疫応答の遺伝的欠損を,臨床的関連から説明している.先天性免疫不全に関連した感染感受性は,特定の生物分類(有鞭毛細菌など)に限定される.
PERSPECTIVE
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ハイチ大地震後のコレラ流行への対応
Responding to Cholera in Post-Earthquake Haiti少なくとも 100 年前にはハイチでコレラはみられなかったが,2009 年 1 月の大地震から 9 ヵ月を経て,衛生環境が整っておらず,飲料水の入手が制限されている人口密集地域でのやや予期せぬ流行がみられた.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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ロボミコーシス
Lobomycosis37 歳の男性が,12 年にわたり右耳に皮膚病変があり診療所を受診した.痛みを伴わない複数の皮膚色の結節は,なめらかな線維状で,耳輪・対耳輪にみられた.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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双極性障害 ― うつ状態に焦点を当てる
Bipolar Disorder ― A Focus on Depression26 歳の女性会社員が,冬に引きこもる傾向があり,その評価を求めている.この傾向は高校生のときに始まった.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL VIDEO
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機内で胸痛を呈した 68 歳の女性
A 68-Year-Old Woman with Chest Pain during an Airplane Flight高血圧と高脂血症の既往を有する 68 歳の女性が,胸骨下胸痛のため入院した.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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呼吸困難の意外な原因
A Crazy Cause of Dyspnea喘息の既往を有する 18 歳の黒人女性が,発熱,耳痛,胸部右側の鈍い不快感で受診した.胸部の不快感に労作時・呼気時で変化はない.