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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

May 26, 2011
Vol. 364 No. 21

ORIGINAL ARTICLE

  • 前立腺癌に対するアンドロゲン除去療法
    Androgen Deprivation in Prostate Cancer

    この試験では,ドセタキセルによる化学療法後に増悪した去勢抵抗性前立腺癌患者に対する酢酸アビラテロン投与により,アンドロゲンの合成が阻害され,生存期間が 4 ヵ月延長した.

  • 喘息における気管支収縮と気道リモデリング
    Bronchoconstriction and Airway Remodeling in Asthma

    喘息における気道リモデリングは,炎症性変化に起因すると古典的に考えられてきた.この試験では,気管支収縮のみによって,気道リモデリングに一致する変化がもたらされる可能性が示されている.

  • 米国における細菌性髄膜炎,1998~2007 年
    Bacterial Meningitis in the United States, 1998-2007

    細菌性髄膜炎の疫学は進展している.この報告では,米国の特定地域における 3,000 例超の症例について検討している.細菌性髄膜炎の発生率は 1998 年から 2007 年にかけて 31%低下したが,この疾患によって死亡する例は依然として多い.

  • 脳卒中後のトレッドミルによるリハビリテーション
    Treadmill Rehabilitation after Stroke

    脳卒中後に歩行障害のみられる患者への 2 種類の理学療法介入に関するこの無作為化試験では,体重免荷装置を用いたトレッドミルでの歩行訓練は,理学療法士が指導する在宅運動プログラムに比べて優れてはいなかった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 再発性前立腺癌を有する男性
    A Man with Recurrent Prostate Cancer

    67 歳の男性が,前立腺癌に対する根治的前立腺全摘除術と放射線外照射療法を受けてから 18 ヵ月後に,血清前立腺特異抗原値が上昇したため受診した.管理に関する意思決定がなされた.

SOUNDING BOARD

  • 腫瘍治療費を削減する
    Cutting the Cost of Oncology Care

    現在の癌治療費の増加は,維持が不可能である.著者らは,患者ケアの質を落とすことなく費用を節減できる可能性のある,データに基づいた提案を行う.

PERSPECTIVE

  • 黄色ブドウ球菌はどのようにして宿主に適応するか
    How Staphylococcus aureus Adapts to Its Host

    黄色ブドウ球菌が,ほかの一部の細菌病原体と同様に標的にすることができる動物もいれば,できない動物もいる理由は依然として謎に包まれている.細菌が宿主のヘモグロビンから鉄を獲得する方法に着目した最近の研究から,病原に関する新しい洞察が得られている.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • Villar 結節 ― 臍部子宮内膜症
    Villar's Nodule ― Umbilical Endometriosis

    Villar 結節 ― 臍部子宮内膜症

    37 歳の女性が,臍部から突き出た褐色がかった腫瘤が,月経周期に一致して周期的に出血することに気づき受診した.女性の病歴で特筆すべき点は,月経困難と,最近行われた 2 度の子宮内膜腫腹腔鏡下切除術であった.

PERSPECTIVE INTERACTIVE MAP

  • 妊産婦死亡率は改善しているのか
    Are We Making Progress in Maternal Mortality?

    妊産婦死亡率は改善しているのか

    妊娠中または出産時に死亡する女性の数は,1990 年以降,世界で 1/3 以上減少した.しかしその改善は一様でなく,妊産婦死亡率に大きな改善がみられた国がある一方で,著しい上昇がみられた国もあった.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 境界性人格障害
    Borderline Personality Disorder

    この論文では,境界性人格障害の特徴,病因における遺伝的要因・環境要因を示唆するエビデンス,そして有効な治療戦略について概説している.

  • ファイバー気管挿管
    Fiberoptic Intubation

    ファイバー気管挿管

    ファイバー気管挿管は,気道アクセスがむずかしいことが予想される際に重要であり,不測の事態が生じた場合の気道確保に用いることもできる.