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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
October 27, 2011
Vol. 365 No. 17
ORIGINAL ARTICLE
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慢性閉塞性肺疾患における末梢気道閉塞と肺気腫
Small-Airway Obstruction and Emphysema in COPD慢性閉塞性肺疾患患者は末梢気道抵抗が増加している.この研究では,末梢気道抵抗の増加は,気道狭窄よりも終末細気管支の数の減少と強く関連していた.
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ヒトパピローマウイルスワクチン,肛門ヒトパピローマウイルス,上皮内腫瘍
HPV Vaccine, Anal HPV, and Intraepithelial Neoplasia男性と性交渉をもつ男性におけるヒトパピローマウイルス(HPV)16 型および 18 型への感染は,肛門上皮内腫瘍に関連する多くの病態の原因である.この試験では,HPV ワクチンにより HPV 関連肛門疾患のリスクが減少することが示されている.
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乾癬に対するブリアキヌマブとメトトレキサートとの比較
Briakinumab versus Methotrexate for Psoriasisこの 52 週間の試験では,中等症~重症乾癬患者の治療において,ブリアキヌマブがメトトレキサートよりも有効であった.ブリアキヌマブは,重篤な感染症と癌の発生率がより高かったことに関連している可能性がある.
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体重減少に対するホルモンの適応の持続
Persistence of Hormonal Adaptations to Weight Lossこの研究では,体重減少によって変化し,体重再増加を促進するとされる食欲の血中メディエーターの値が,体重減少前に記録された値には戻らなかった.肥満の再発を予防するには,これらの変化に拮抗するための長期的戦略が必要と考えられる.
GENOMIC MEDICINE
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ゲノミクスと自己免疫疾患
Genomics and Autoimmune Diseaseこの論文は,ゲノム研究によりもたらされた,自己免疫疾患に関する多くの新しい洞察について概説している.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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低リン血症を呈する男性
A Man with Hypophosphatemia56 歳の男性が,反復性の骨痛,疲労骨折,低リン血症で受診した.既往に顎骨腫瘍の切除歴があり,症状は消失していた.顎骨の検査では腫瘍の再発は示されなかった.診断検査が行われた.
PERSPECTIVE
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2010 年の食事ガイドライン
The 2010 Dietary Guidelines米国の新しい食事ガイドラインは,直接的な教育的影響力に欠ける可能性があるが,連邦政府の食品政策と食品支援プログラムを通して,米国の食事に影響を及ぼすであろう.新しいガイドラインには,進歩と機会喪失が混在している.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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口腔のヒトパピローマウイルス病変
HPV Lesions of the Oral CavityHIV 陽性で 2 型糖尿病を有する 49 歳の男性が,口と喉の複数の乳頭状病変により受診した.病変は,10 年前に発現し大きくなり数も増えていたが,評価は受けていても診断や治療は受けていなかった.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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妊娠期のうつ病
Depression during Pregnancy妊娠期のうつ病の女性の評価と治療(心理療法,抗うつ薬療法,その両方)について述べる.母体と子どもに対する利益とリスクの可能性に関するデータを検討するが,全体的には絶対リスクは小さいことを示している.
ORIGINAL ARTICLE VIDEOS
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慢性閉塞性肺疾患における終末細気管支
Terminal Bronchioles in COPD慢性閉塞性肺疾患患者の肺における終末細気管支のマイクロ CT により,正常肺と比較して広範囲にわたる重度の狭窄が認められた.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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発熱の鳥瞰図
Bird's-Eye View of Feverこの双方向の特集記事では,78 歳の男性の症例を紹介する.4 ヵ月にわたる疲労の悪化,全身の筋力低下,食欲不振がみられ,意図しない 11.4 kg の体重減少があった.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を確認してください.