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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 5, 2012
Vol. 366 No. 1

ORIGINAL ARTICLE

  • 急性冠症候群発症後のリバロキサバン
    Rivaroxaban after Acute Coronary Syndrome

    急性冠症候群患者において,低用量のリバロキサバンは,心血管系の原因による死亡・心筋梗塞・脳卒中から成る主要エンドポイントの発生抑制に有効であった.リバロキサバンによって全死亡率も低下したが,出血が増加した.

  • 急性冠症候群に対するボラパクサール
    Vorapaxar in Acute Coronary Syndromes

    この試験では,トロンビンによる血小板凝集を阻害するプロテアーゼ活性化受容体 1 拮抗薬ボラパクサールには,心血管に対する主要有効性エンドポイントの発生抑制における有効性は認められず,重大な出血と頭蓋内出血を含む出血の発生率が上昇した.

  • 単純ヘルペスワクチンの有効性
    Efficacy of a Herpes Simplex Vaccine

    単純ヘルペスウイルス(HSV)感染を予防するワクチンはない.女性 8,323 例を対象としたこの試験では,糖蛋白 D を含有する候補 HSV ワクチンは HSV-2 感染の予防には有効ではないことが明らかになった.

  • 大腸癌におけるフルオロウラシル抵抗性
    Fluorouracil Resistance in Colorectal Cancer

    TFAP2E 遺伝子のメチル化と発現低下がみられる腫瘍を有する患者では,フルオロウラシルに抵抗性を示す確率が,TFAP2E 遺伝子の発現が正常な患者の 5 倍以上であった.

GENOMIC MEDICINE

  • 遺伝学,ゲノミクス,生殖
    Genetics, Genomics, and Reproduction

    生殖補助医療におけるゲノム技術・手法の進歩は,子を望む親,その受精卵,胎児および新生児に対する検査とスクリーニングに新たな可能性を拓いた.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 息切れ
    Breathless

    50 歳の女性が疲労と息切れを訴えて受診した.中等度の労作後徐々に呼吸困難が出現し,重度の倦怠感と乾性咳嗽を伴った.入院前の 48 時間で息切れが悪化した.

PERSPECTIVE

  • ブロッコリー論と保険加入の義務化
    The Broccoli Argument and the Insurance Mandate

    医療費負担適正化法における個人に対する医療保険加入の義務化に法制上で反対する人々は,議会は「無行動」を規制できないと主張している.しかし実際には,議会は加入を強制する力をもっている.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • マズラ足
    Madura Foot

    マズラ足

    女性が 11 年間存在する右足の腫脹と小結節の評価のため皮膚科に紹介されてきた.小結節は有痛性で,周期的に排出物を認め,体重を支えることが困難となっていた.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 原発性副甲状腺機能亢進症
    Primary Hyperparathyroidism

    この論文では原発性副甲状腺機能亢進症の鑑別診断と管理について概説している.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING VIDEO

  • 息切れ
    Breathless

    息切れ

    患者の心臓の状態を,傍胸骨部の短軸像にて正常な対照者と比較して示している.

GENOMIC MEDICINE INTERACTIVE GRAPHIC

  • 移植前の遺伝子スクリーニングおよび診断
    Preimplantation Genetic Screening and Diagnosis

    移植前の遺伝子スクリーニングおよび診断

    胚に対する母親からの遺伝的影響と胚の遺伝子の状態を分析する方法はいくつかあり,蛍光 in situ ハイブリダイゼーション,PCR 法,24 染色体一塩基多型アレイ,比較ゲノムハイブリダイゼーションなどがある.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 医学の歴史の 200 年
    200 Years of Medical History

    歴史学教授 Allan Brandt が,本誌の 200 年の歴史とこの 2 世紀における医学の進歩について論じる.