The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

February 2, 2012
Vol. 366 No. 5

ORIGINAL ARTICLE

  • ホジキンリンパ腫に対する ABVD と放射線療法
    ABVD and Radiation Therapy for Hodgkin's Lymphoma

    限局期ホジキンリンパ腫患者において,ABVD 化学療法単独は,放射線療法を単独で行った場合や放射線療法と ABVD 化学療法を併用した場合よりも長期(12 年)生存率が高く,治療関連晩期死亡も有意に少なかった.

  • 子宮筋腫に対するウリプリスタル酢酸塩とプラセボとの比較
    Ulipristal Acetate vs. Placebo for Fibroids

    症候性子宮筋腫で手術が予定されている女性を対象としたこの試験では,選択的プロゲステロン受容体モジュレーターであるウリプリスタル酢酸塩による治療が,13 週時点での出血過多のコントロールと筋腫の縮小に有効であった.

  • 子宮筋腫に対するウリプリスタル酢酸塩とリュープロリド酢酸塩との比較
    Ulipristal Acetate vs. Leuprolide Acetate for Fibroids

    症候性子宮筋腫で手術が予定されている女性を対象に,経口ウリプリスタル酢酸塩投与(5 mg または 10 mg を連日)とリュープロリド酢酸塩投与(月 1 回)とを比較したこの試験では,ウリプリスタル酢酸塩がいずれの用量でも,子宮出血のコントロールにおいてリュープロリド酢酸塩に対し非劣性であった.

  • 1 型糖尿病における GAD65 と β 細胞機能
    GAD65 and Beta-Cell Function in Type 1 Diabetes

    この試験では,1 型糖尿病において主要な自己抗原であるグルタミン酸脱炭酸酵素 65 kD アイソフォーム(GAD65)のアルミアジュバント添加製剤の評価が行われた.疾患を発症して間もない患者にこの化合物を使用しても,C ペプチドの消失の有意な抑制や臨床転帰の有意な改善はみられなかった.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • セカンドルックに値する
    Worth a Second Look

    72 歳の男性が疲労と体重減少の評価のため主治医を受診した.この 8 ヵ月で体重が 16 kg 減少し,1 日に最大 10 回の軟便を呈するようになった.血便,発熱,悪寒,発疹の既往はなかった.

PERSPECTIVE

  • 栄養補助食品の安全性を評価する
    Assessing Supplement Safety

    法律により,1994 年以前に米国内で販売されていなかった成分を含む栄養補助食品は,安全性がある程度予測できることを示す必要がある.これはいまのところ強制力をもたない.FDA が提唱するこの分野での新しい指針は適切であろうか?

  • 小児期のワクチン接種率を向上させる
    Improving Childhood Vaccination Rates

    米国には,子に対する一部のワクチン接種を辞退・延期する親や,接種を拒絶する親がいるが,多様な集団に属する.ワクチンの入手が困難な親や,安全性への懸念から接種をためらう親に焦点を当てることにより,ワクチン接種率が向上する可能性がある.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • インスリン誘発性脂肪肥厚
    Insulin-Induced Lipohypertrophy

    インスリン誘発性脂肪肥厚

    31 年間の 1 型糖尿病歴を有する 55 歳の男性が,ルーチンの臨床評価のため,20 年ぶりに受診した.この男性のインスリンレジメンでは,プロタミン含有中間型(NPH)インスリンと速効型インスリンを組み合わせて使用していた.

200TH ANNIVERSARY INTERACTIVE TIMELINE

  • 感染症という繰り返される課題
    The Perpetual Challenge of Infectious Diseases

    感染症の理解と制御におけるあらゆる大きな進歩は,この 2 世紀に生じている.この双方向式の年表では,1812 年から現在までの重要な感染症を抜粋して示す.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 遅発思春期
    Delayed Puberty

    遅発思春期

    思春期は,平均(従来,男児で 14 歳,女児で 13 歳)よりも 2~2.5 SD 遅い年齢でもまだ生じない場合に,遅発と考えられる.成長と思春期の体質性の遅延(CDGP)が原因としてもっとも多い.CDGP の管理について述べている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 栄養補助食品の規制
    Regulation of Dietary Supplements

    Pieter Cohen博士が,栄養補助食品の現在の規制とFDAが提案した新しい成分の評価の枠組みを強化する案について論じる.