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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
October 11, 2012
Vol. 367 No. 15
ORIGINAL ARTICLE
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砂糖入り飲料と肥満の遺伝的リスク
Sugar-Sweetened Beverages and Genetic Obesity Riskこの研究では,肥満の遺伝的リスクと砂糖入り飲料摂取との交互作用が,BMI との関連から検討された.砂糖入り飲料の摂取量の増加が,肥満の遺伝的素因と関連した.
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標準体重の小児における砂糖の入っていない飲料
Sugar-free Drinks in Normal-Weight Childrenこの無作為化試験では,標準体重の小児が,砂糖の入っていない人工甘味料入り飲料または味が類似した砂糖入り飲料を毎日摂取した.18 ヵ月の試験期間では,無糖群のほうが体重増加と脂肪蓄積が小さかった.
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砂糖入り飲料と青年期体重
Sugar-Sweetened Beverages and Adolescent Weightこの試験では,過体重・肥満の青年を,砂糖入り飲料の摂取を減少させるための 1 年間の介入を受ける群と受けない群とに割り付け,その後 1 年間,介入なしで追跡調査を行った.BMI の増加は 1 年の時点では介入群のほうが小さかったが,2 年の時点では差はなかった.
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中皮腫マーカーとしてのフィブリン-3
Fibulin-3 as a Mesothelioma Markerフィブリン-3 の血漿中濃度によって,胸膜中皮腫患者と,その他の種類の胸水を呈する患者・アスベスト曝露者とを,高精度に識別できる.
SPECIAL ARTICLE
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予防可能な感染症に対する支払い停止
Nonpayment for Preventable Infections2008 年,メディケア・メディケイドサービスセンターは,病院内で発生した中心静脈カテーテル関連血流感染とカテーテル関連尿路感染に対する追加的支払いを停止した.この全米研究で,支払い停止施策実施後も,これらの予防可能な感染の発生率は低下しなかった.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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霧視,構音障害,運動失調を呈する男性
A Man with Blurred Vision, Dysarthria, and Ataxia18 歳の男性が突然脱力し,不明瞭言語を呈した.構音障害と運動失調が認められた.頭部 CT は正常であった.翌日,男性は無反応となり,伸展姿勢を呈した.診断検査が行われた.
PERSPECTIVE
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医療制度改革と大統領選挙
Health Care Reform and the Presidential Election編集部は,民主党と共和党の大統領候補,バラク・オバマ大統領とミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事に,自身の医療綱領と米国医療の将来の展望について述べるよう依頼した.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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聴取可能な急性心膜炎症例
An Audible Case of Acute Pericarditis33 歳の兵士が,肩に放散する,絶え間ない胸骨下胸痛が 5 日間続いたため受診した.疼痛は臥位で悪化し,前傾姿勢になると改善した.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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胸膜炎性胸痛の複合的原因
A Complex Cause of Pleuritic Chest Painこの双方向の特集記事では,右胸部に,深吸気時と臥位で悪化する疼痛を有する,33 歳の男性の症例を紹介する.両脛・両足首の腫脹も認められた.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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上室性頻拍の評価と初期治療
Evaluation and Initial Treatment of Supraventricular Tachycardiaこの論文では,上室性頻拍の診断と管理のための系統的アプローチを概説する.房室結節をブロックするアデノシンは,診断的有用性があるが,QRS 幅の広い不規則な頻拍の症例では,臨床的不安定性をもたらす可能性があるため使用するべきでない.
CLINICAL DECISIONS
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砂糖入り飲料の規制
Regulation of Sugar-Sweetened Beverages小児肥満の蔓延をいかにして食い止めるかについて,激しい論争が繰り広げられている.砂糖入り飲料の規制は正しい道となりうるのだろうか? 今回の Clinical Decisions は,本誌に掲載された 3 報の論文のデータに基づいている.NEJM.org で投票しコメントを述べてください.
ANNIVERSARY
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糖尿病の過去 200 年間
The Past 200 Years in Diabetes科学の進歩にもかかわらず,糖尿病の治療法は依然として明確に規定されていない.この 200 周年記念記事では,過去 200 年間の糖尿病の診断と管理の進展について述べている.