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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

March 28, 2013
Vol. 368 No. 13

ORIGINAL ARTICLE

  • オンポンプ CABG とオフポンプ CABG の 1 年後の比較
    On-Pump vs. Off-Pump CABG at 1 Year

    4,752 例の患者を,人工心肺を用いる冠動脈バイパス術(オンポンプ CABG)と,人工心肺を用いない冠動脈バイパス術(オフポンプ CABG)に無作為に割り付けた.1 年の時点で,神経認知機能・QOL にも,死亡・心筋梗塞・脳卒中・腎不全の複合評価項目にも,有意差は認められなかった.

  • 高齢患者に対するオフポンプ CABG とオンポンプ CABG との比較
    Off-Pump vs. On-Pump CABG in Elderly Patients

    高齢患者を,人工心肺を用いる冠動脈バイパス術(オンポンプ CABG)と,人工心肺を用いない冠動脈バイパス術(オフポンプ CABG)に無作為に割り付けた.30 日および 1 年の時点で,死亡・脳卒中・心筋梗塞・再血行再建・腎代替療法の新規開始から成る複合評価項目に有意差は認められなかった.

  • 乳癌のバイオマーカーとしての循環腫瘍 DNA
    Circulating Tumor DNA as a Biomarker of Breast Cancer

    この研究では,乳癌のモニタリングを目的とする,血漿中に循環する腫瘍 DNA アッセイの感度を検討した.このアッセイは,放射線画像,癌抗原 15-3(CA 15-3)値検査,循環腫瘍細胞アッセイの 3 つの方法と比較された.

  • ダルベポエチンアルファと心不全における貧血
    Darbepoetin Alfa and Anemia in Heart Failure

    この試験では,収縮期心不全と貧血を有する患者を,ダルベポエチンアルファ投与群とプラセボ投与群に割り付けた.28 ヵ月の時点で,全死因死亡および心不全悪化による入院の発生率に有意差は認められなかった.

MEDICAL PROGRESS

  • 健康と疾患における食塩
    Salt in Health and Disease

    この総説では,食塩摂取と高血圧・心血管疾患との関係に関する,われわれの現在の理解を概説する.

SOUNDING BOARD

  • 公衆衛生緊急対応の一環としての研究
    Research as Part of Public Health Emergency Response

    著者らは,最近起きたいくつかの公衆衛生緊急事態から学んだ教訓を概説し,疾病・負傷を予防する能力を高めるために,われわれは緊急事態の発生中にも研究を行わなければならないと主張している.著者らは,適時の研究を実現するための政策を提案している.

PERSPECTIVE

  • 医学的対策における小児研究
    Pediatric Research on Medical Countermeasures

    生命倫理問題に関する大統領諮問委員会は,小児を対象とした炭疽菌ワクチンの試験の実施を集団発生や襲撃が起こる前に検討するには,参加する小児へのリスクを低減させるために,成人で追加調査を行うなど,さらなる段階を踏まなければならないと結論付けた.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 後天性表皮水疱症
    Epidermolysis Bullosa Acquisita

    後天性表皮水疱症

    50 歳の男性が,皮膚の外傷を受けやすい部分と粘膜の,緊満性,非炎症性の水疱とびらんのため受診した.萎縮性瘢痕,稗粒腫形成,爪ジストロフィー,無爪症も認められた.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 男児における嵌頓包茎の整復
    Reduction of Paraphimosis in Boys

    男児における嵌頓包茎の整復

    嵌頓包茎は,ただちに治療を行うべき泌尿器科の緊急疾患である.このビデオでは,非侵襲的であり通常はうまくいく,用手的整復の適切なやり方を示す.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 低身長の治療
    Treatment of Short Stature

    この論文では,小児期の低身長の評価と,特発性症例(家族性低身長,体質性発育・思春期遅延など)の管理における選択肢,たとえば経過観察と安心させること,成長ホルモン治療,男児に対する低用量オキサンドロロン経口投与について概説する.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 国際公衆衛生の従事者へのリスク
    Risks to International Health Workers

    Michael VanRooyen 博士が,国際公衆衛生活動への脅威と医療の中立の重要性について論じている.