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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
May 30, 2013
Vol. 368 No. 22
ORIGINAL ARTICLE
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急性骨髄性白血病のゲノム起源
Genomic Origins of Acute Myeloid Leukemia急性骨髄性白血病(AML)患者の 25%超は,白血病との関連が知られる遺伝子に変異がみられない.AML 検体のゲノム,トランスクリプトーム,メチロームの解析によって,細胞遺伝学的に正常な AML への変異の関与が示唆され,原因遺伝子間の関係に対する洞察がもたらされた.
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民間航空機での飛行中の医学的緊急事態
Medical Emergencies on Commercial Airline Flightsこの研究では,5 つの大手航空会社の,医師が指揮する通信センターへの問い合わせに基づき,飛行中に発生した 11,920 件の医学的緊急事態について述べられている.緊急事態の半数近くでは乗り合わせた医師が支援を行い,7.3%では航空機の着陸地が変更された.
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ペースメーカーまたは除細動器植込み手術時の抗凝固療法
Anticoagulation during Pacemaker or ICD Surgeryこの試験では,ペースメーカーまたは除細動器植込み手術を必要とし,経口抗凝固療法を受けている患者を,ヘパリン橋渡し療法とワルファリン療法継続とに割り付けた.ワルファリン療法群では,臨床的に重要なデバイスポケット血腫のリスクが顕著に低かった.
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早産児の酸素飽和度と転帰
Oxygen Saturation and Outcomes in Preterm Infants超早産児の最適な酸素飽和度を検討する目的で行われた 3 つの BOOST II 試験から,最新の酸素飽和度計較正アルゴリズムの使用下で目標値を 90%未満とすることは,死亡率の上昇と関連していた.
SPECIAL ARTICLE
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若年成人に対する保険適用
Insurance Coverage for Young Adults医療費負担適正化法の制定により,親が加入する医療保険が適用される扶養家族の年齢が 25 歳まで引き上げられた.診療報酬請求データを分析したこの研究では,この条項の施行後,救急医療を必要とする若年成人に保険が適用されない確率が低下したことが示された.
CURRENT CONCEPTS
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抗血栓療法の周術期管理
Periprocedural Management of Antithrombotic Therapy抗凝固療法を受けている患者が侵襲的処置を受ける場合,出血のリスクと血栓症のリスクを個別に比較して管理する必要がある.この総説では,ワルファリンの投与を受けている患者の管理について,抗凝固薬の橋渡し療法を含めて解説している.
CLINICAL DECISIONS RESULTS
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大麻の医療使用 ― 投票結果
Medicinal Use of Marijuana ― Polling Results2 月に,本誌では大麻の医療使用に関する意見を読者に求めた.その投票結果を発表する.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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ビタミン A 欠乏症のビトー斑
Bitot's Spot in Vitamin A Deficiency注目すべき病歴のない 10 歳の男児が,眼の灼熱感で受診した.左眼耳側結膜上に,泡状の外観を呈する,乾性の落屑性斑から成る病変が認められた.
ORIGINAL ARTICLE VIDEO
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急性骨髄性白血病のゲノム起源
Genomic Origins of Acute Myeloid LeukemiaNEJM.org で,急性骨髄性白血病の病因に関与する遺伝子的イベントの相互作用を説明するビデオをご覧いただけます.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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脳の痛み
A Pain in the Brainこの双方向性の特集記事では,軽度で間欠性の頭痛の既往を有し,頭部全体の,絞られるような,刃物で刺されたような痛みで目を覚ました,54 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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多数の死傷者に備える
Preparing for Mass CasualtiesArthur Kellermann 博士が,ボストンマラソン爆発事件のような,多数の死傷者を出した事件への医療対応計画について論じている.