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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

June 13, 2013
Vol. 368 No. 24

ORIGINAL ARTICLE

  • ICU 感染に対する標的除菌と全例除菌の比較
    Targeted vs. Universal Decolonization for ICU Infection

    院内感染,とくに MRSA による院内感染の予防は最優先事項である.43 病院の ICU 74 室を対象としたこの試験では,患者全例に対するクロルヘキシジンとムピロシンを用いた除菌は,あらゆる原因による血流感染の減少と関連していた.

  • 進行性肝細胞癌における SALL4
    SALL4 in Aggressive Hepatocellular Carcinoma

    胎児の肝臓では発現しているが,成人の肝臓では発現していない SALL4 は,予後不良な肝細胞癌のサブグループで再発現している.マウスでは,SALL4 の抑制を目的とした治療に抗腫瘍効果が認められた.

  • H7N9 ウイルス感染症の臨床所見
    Clinical Findings in H7N9 Virus Infection

    新型トリインフルエンザ A(H7N9)ウイルスのヒトへの感染が,世界中に懸念をもたらしている.この報告では,中国において検査で確認された 111 症例の臨床的特徴が示されている.

  • 細気管支炎に対するラセミ体アドレナリンと吸入戦略
    Racemic Adrenaline and Inhalation in Bronchiolitis

    細気管支炎の乳児を対象としたこの試験では,アドレナリンを吸入投与した児と食塩水を吸入投与した児とで,入院期間に差は認められなかった.必要に応じて治療を行った児では,固定スケジュールで治療を行った児と比較して入院期間が短かった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 意識障害の頻回エピソードを有する女性
    A Woman with Recurrent Episodes of Altered Consciousness

    32 歳の女性が,凝視,失語,ときおり突然生じる姿勢筋緊張の喪失と卒倒といった意識障害が頻回に生じたため,神経内科を受診した.脳波検査にて左側頭葉てんかんが,脳イメージングにて左側頭葉腫瘤が明らかになった.

SOUNDING BOARD

  • ポイントオブケア診断検査とグローバルヘルスにおける革新
    Point-of-Care Diagnostics and Innovation in Global Health

    資源の限られた地域では,疾患の同定,予後の確定,治療のモニタリングに,ポイントオブケア診断検査がますます用いられるようになっている.新たな診断検査への投資によって,医療が改善され始めている.医療システムは,グローバルヘルスに利益がもたらされるように進化する必要がある.

PERSPECTIVE

  • 武器を他人に見えない状態で携帯することへの許可における適性評価
    Assessing Competency for Concealed-Weapons Permits

    米国の多くの地域法執行機関は,武器を他人に見えない状態で携帯することへの許可において,申請者の身体的・精神的適性の評価を医師に依頼している.しかし,医師は法的懸念,倫理的懸念を抱いている可能性があり,すなわち,これらの許可の判定における基準がないことになる.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 両側の耳朶皺襞
    Bilateral Earlobe Creases

    両側の耳朶皺襞

    高血圧,糖尿病,高コレステロール血症を有する 84 歳の男性が,6 時間にわたり視覚障害が発現したため救急部を受診した.身体診察により右同側半盲が明らかになった.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 移動性多発関節痛を有する患者
    A Patient with Migrating Polyarthralgias

    移動性多発関節痛を有する患者

    この双方向性の特集記事では,右足に疼痛と腫脹をきたし,自然に消退したが,その後新たに両膝関節と股関節部に疼痛と腫脹が発現した 28 歳の女性の症例を紹介する.女性は間欠的な発熱も訴えている.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

CLINICAL DECISIONS AUDIO

  • 急性高山病
    Acute High-Altitude Illnesses

    高地に慣れていない人が 2,500 m の高度まで登った場合,急性高山病になるリスクがある.この記事では,予防法(ゆっくり登る,登山日程に休息日を設ける,薬剤を利用するなど)と治療法について概説している.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • AIDS,医学,および文化
    AIDS, Medicine, and Culture

    Allan Brandt が,AIDS の流行が,医学,文化,そして新たなグローバルヘルスの発展に及ぼした影響について論じている.