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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

April 3, 2014
Vol. 370 No. 14

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 大腸癌スクリーニングにおける糞便 DNA 検査と免疫便潜血検査との比較
    DNA Stool Test vs. FIT in Colorectal-Cancer Screening

    変異 KRAS,遺伝子の異常メチル化,ヘモグロビンを測定する糞便検査により,市販の免疫便潜血検査(FIT)と比較して,大腸癌が有意に多く発見されたが,偽陽性も多かった.

  • 腺腫発見率と大腸癌
    Adenoma Detection Rate and Colorectal Cancer

    医師によるスクリーニング大腸内視鏡検査で 1 つ以上の腺腫が発見される割合(腺腫発見率)は,質の指標である.消化器専門医 136 人を対象としたこの研究では,腺腫発見率と患者の中間期大腸癌リスクとのあいだに負の相関が認められた.

  • 産後 6 週を過ぎての血栓症リスク
    Thrombotic Risk beyond 6 Weeks after Delivery

    6 週間の産褥期は一次血栓イベントのリスクが高いことがよく知られているが,著者らは,診療報酬請求データを用いて,6 週間を過ぎてもこのリスクが有意に上昇していることを見出した.ただし,産後 7~12 週における絶対リスクの上昇は小さかった.

  • 先天性サイトメガロウイルス感染症予防のための高力価免疫グロブリン
    Hyperimmune Globulin for Prevention of Congenital CMV

    サイトメガロウイルス(CMV)への先天性感染は新生児における障害の主な原因である.この第 2 相プラセボ対照試験では,妊娠 5~26 週で CMV に初感染した母親に高力価免疫グロブリンを投与したが,感染の経過に有意な変化はみられなかった.

  • 短報:消化管間質腫瘍における甲状腺ホルモンの不活化
    Brief Report: Thyroid Hormone Inactivation in GIST

    サイロキシン補充療法の必要性がきわめて高い甲状腺機能低下症の 1 症例の原因が,消化管間質腫瘍(GIST)が 3 型ヨードサイロニン脱ヨード酵素(D3)を産生していることにあると判明した.この癌種を有する他の患者を検査したところ,82%が D3 産生腫瘍であった.

GLOBAL HEALTH

  • 2009 年の H1N1 インフルエンザパンデミックからの教訓
    Lessons from the 2009 H1N1 Influenza Pandemic

    H1N1 インフルエンザパンデミックにより,新興感染症の脅威に対処するための世界規模の計画の強みと弱みが露呈した.この論文では,H1N1 パンデミックへの対応を振り返り,論評する.

PERSPECTIVE

  • 未成年者の性的搾取に対応する
    Responding to the Sexual Exploitation of Minors

    児童および青年の商業的性的搾取と性目的の人身売買は,心身の健康に即時的にも長期的にも影響を及ぼす.米国医学研究所(IOM)・米国学術研究会議(NRC)からの新しい報告では,こうした犯罪を防ぎ,被害者を見つけて対応するのに,医師が一役買うことができるとしている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 悪性黒色腫からの帯状疱疹様の転移
    Zosteriform Metastases from Malignant Melanoma

    悪性黒色腫からの帯状疱疹様の転移

    転移性悪性黒色腫の既往を有する 30 歳の男性が,体幹右側に 7 日間にわたって疼痛と瘙痒感を伴う丘疹結節性病変が発現したため受診した.CT で壊死を伴う広範な転移が認められた.

GLOBAL HEALTH INTERACTIVE TIMELINE

  • 2009 年の H1N1 インフルエンザパンデミック
    2009 H1N1 Influenza Pandemic

    2009 年の H1N1 インフルエンザパンデミック

    この双方向の年表では,2009 年 2 月から 2010 年 8 月にみられたH1N1 インフルエンザの地球規模のパンデミックと,それに対する世界保健機関(WHO)の対応の,成果と不十分であった点を示す.

PERSPECTIVE ROUNDTABLE

  • 価値の低い医療を回避する
    Avoiding Low-Value Care

    価値の低い医療を回避する

    米国における医療費は莫大であることから,提供される頻度の高いサービスの真の価値を評価する新たな取組みが行われている.Atul Gawande が司会を務めるビデオ討論会で,Carrie Colla,Scott Halpern,Bruce Landon が,価値の低い医療に関する意思決定について議論する.