- 目 次
-
This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 30, 2014
Vol. 370 No. 5
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
-
小児期早期における肥満の起源
Origins of Obesity in Early Childhoodこの報告によると,5~14 歳のあいだに肥満になった小児では,幼稚園入園の時点で半数近くが過体重であり,75%は BMI が 70 パーセンタイルを超えていた.肥満の蔓延を食い止めるには,小児期早期の肥満に焦点を合わせることが重要である可能性がある.
-
低骨密度に対するロモソズマブ
Romosozumab for Low Bone Mineral Densityこの研究では,低骨密度の閉経後女性において,骨芽細胞活性阻害因子スクレロスチンに結合するモノクローナル抗体ロモソズマブは,骨密度および骨形成の増加と,骨吸収の低下に関連したことが示されている.
-
PTX3 欠損とアスペルギルス症
PTX3 Deficiency and Aspergillosisこの研究で著者らは,ロングペントラキシン 3(PTX3)の一塩基多型が,造血幹細胞移植後の侵襲性アスペルギルス症発現に関連していることを見出した.
-
全身性強皮症のバイオマーカーとしての CXCL4
CXCL4 as a Biomarker in Systemic Sclerosisこの研究では,全身性強皮症患者では形質細胞様樹状細胞から分泌されるケモカイン CXCL4 の濃度が増加しており,合併症の存在と進行に相関していた.
REVIEW ARTICLES
-
救命救急医療:鎮静とせん妄を管理する
Critical Care Medicine: Managing Sedation and Delirium集中治療室の患者は,基礎疾患,および集中治療室にいることに伴う不快感の両方に対処するために,疼痛緩和と鎮静を必要とする場合が多い.この概説では,せん妄と鎮静の同定と治療に関する指針を提供する.
-
細胞死のメカニズムを理解する
Understanding Cell-Death Mechanisms細胞死はさまざまなメカニズムによって調節されている.この概説では,最近同定されたプログラム細胞死の一形態であるネクロトーシスと,ネクロトーシスが正常な状態と疾患の状態で果たす役割に焦点を当てている.この経路から治療的介入の新たな標的がもたらされる.
PERSPECTIVE
-
脂質異常治療薬の臨床的有益性を評価する
Assessing Clinical Benefit of Lipid-Disorder DrugsFDA 諮問委員会は,トリグリセライド値を低下させる薬剤の承認を,ほかの同様の薬剤が複数の臨床試験で心血管系への有益性が認められなかったことから反対した.パネル討議を要約したこの記事では,脂質異常に対する治療法の開発における課題を強調している.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
-
下顎隆起
Mandibular Tori79 歳の男性が, 急性呼吸不全,心原性ショック,急性腎障害,尿路感染症のため集中治療室に入室した.下顎の骨過成長が認められた.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
-
気管内抜管
Endotracheal Extubation気管内抜管,すなわち気管内チューブを気管から取り外す作業は,手術室,麻酔回復室,集中治療室で行われることが多い.この概説では,全身麻酔後,短期挿管後の抜管に焦点を当てている.
INTERACTIVE PERSPECTIVE
-
医療費
Health Care Expenses米国と経済協力開発機構(OECD)加盟国における,公的・民間部門別の経時的医療支出を双方向の図で示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
-
喫煙と公衆衛生
Smoking and Public HealthMatthew Myers が,喫煙を減らすかなくし,喫煙に関連する疾患と死亡を防ぐ取組みについて論じている.