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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
February 26, 2015
Vol. 372 No. 9
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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ピーナッツアレルギーのリスクがある乳児におけるピーナッツ摂取
Peanut Consumption in Infants at Risk for Peanut Allergyピーナッツアレルギーの発症リスクが高い生後 4~11 ヵ月の小児を,生後 60 ヵ月まで,ピーナッツを摂取する群と,摂取を回避する群に割り付けた.ピーナッツ摂取を回避した小児では,ピーナッツアレルギーを発症する確率が 5 倍以上高かった.
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肥満手術後の妊娠の転帰
Outcomes of Pregnancy after Bariatric Surgery出生登録データに基づくこの研究では,肥満手術歴を有する女性を有しない女性とマッチさせたところ,妊娠糖尿病および胎児過剰発育のリスク低下,妊娠期間の短縮,在胎不当過小(SGA)児のリスク上昇が認められた.
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米国における C. difficile 感染症
C. difficile Infection in the United StatesClostridium difficile は,病院に関連する下痢の重要な原因である.米国疾病対策予防センター(CDC)からのこの報告では,2011 年の米国における C. difficile 感染症の負荷は,およそ 500,000 例の感染症と 30,000 例の死亡と推定され,入院していない人においても負荷が増加していることが示された.
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米国の小児における肺炎と入院
Pneumonia and Hospitalization among U.S. Children肺炎は,小児における重症疾患の主要な原因である.米国の小児で入院を要した市中肺炎に関する調査では,その発生率は 2 歳未満の小児でもっとも高く,またウイルスの検出率ももっとも高かった.
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中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症の集団発生と医療施設
MERS-CoV Outbreak and Health Facilities2014 年,サウジアラビアで中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染症が大幅に増加し,さらなる拡大についての懸念を引き起こした.この集団発生では,医療関連伝播が重要な要因であることが調査によって示された.
REVIEW ARTICLE
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インフォームドコンセント
Informed Consent著者は,ヒトを対象とした倫理的研究の基盤としてのインフォームドコンセントについて,新たな課題をまとめている.
PERSPECTIVE
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銃による暴力を阻止するための研究の再活性化
Reviving Research to Prevent Gun Violence学校内での銃による暴力は,Sandy Hook 事件以来 96 件発生しており,依然として生命や健康が犠牲になっていることを考慮すると,この領域の関連データや研究パイプラインが欠如していることは,医師にとって忌むべき状況であると考えられる.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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水晶体脱臼
Ectopia Lentisマルファン症候群の 31 歳の女性が弱視を呈し,3~4 ヵ月間で両眼の視力が徐々に失われたため受診した.女性は,この 2 週間に軽度の感音難聴も呈していた.
QUICK TAKE
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LEAP 試験
The LEAP Trial小児におけるピーナッツアレルギーの有病率が劇的に上昇している.この上昇の原因は何か? この状況はどうしたら好転するのだろうか? 生後早期のピーナッツ摂取に焦点を当てた LEAP 試験の結果を, 短い動画にまとめている.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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成人の心電図モニタリング
Electrocardiographic Monitoring in Adults心電図検査は安価で再現性のある非侵襲的な手法であり,正確に行われるのであればきわめて有用となりうる.この動画では,リアルタイム心電図モニタリングで多く使用される,3 点誘導と 5 点誘導を取り上げる.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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「精確な医療(precision medicine)」を推進する
Advancing Precision MedicineFrancis Collins が,最近発表された「精確な医療(precision medicine)イニシアチブ」について,何が期待できるかを論じている.