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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

September 7, 2017
Vol. 377 No. 10

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 気道ムチン濃度と慢性気管支炎
    Airway Mucin Concentration and Chronic Bronchitis

    慢性気管支炎は現在,日常的に痰が出るかどうかを患者に質問することによって診断される.この研究では,慢性気管支炎患者の誘発喀痰中のムチン濃度は,慢性気管支炎の定義を満たさない患者よりも高かった.

  • 早期 COPD におけるチオトロピウム
    Tiotropiumin Early-Stage COPD

    早期 COPD 患者を,通常の治療に加えて,チオトロピウムを投与する群とプラセボを投与する群に割り付けた.FEV1 値はチオトロピウム群のほうが良好であった.気管支拡張薬吸入前 FEV1 の年間低下量は 2 群で同程度であったが,気管支拡張薬吸入後 FEV1 にはチオトロピウムによる利益が認められた.

  • コントロール不良の喘息成人に対するテゼペルマブ
    Tezepelumab in Adults with Uncontrolled Asthma

    長時間作用性 β 刺激薬と中~高用量の吸入ステロイドによる治療を行ってもコントロール不良の喘息患者に,胸腺間質性リンパ球新生因子に特異的なヒトモノクローナル抗体であるテゼペルマブを投与することで,喘息増悪の頻度が低下した.

  • MMR ワクチンの 3 回目の接種
    Third Dose of MMR Vaccine

    流行性耳下腺炎ウイルス感染の集団発生が,とくに大学構内で高頻度に起こっている.この報告では,MMR ワクチンの 3 回目の接種が,集団発生の制御に大きく貢献したことが示されている.

CLINICAL TRIALS SERIES

  • 医療保険制度における試験
    Trials in Health Insurance Systems

    この総説では,医療保険会社が収集したデータを解析して行う無作為化臨床試験の長所と短所について考察している.

REVIEW ARTICLE

  • 成人における重症難治性喘息
    Severe and Difficult-to-Treat Asthma in Adults

    重症喘息の成人は,多くの人的・経済的資源を消費している.この総説では,この多面的な疾患の生物学,現行の診断法,治療について検討している.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 点と点をつなぐ
    Connecting the Dots

    46 歳の女性が四肢の脱力を訴えて救急受診した.3 ヵ月前に背部痛,股関節屈筋の筋力低下,指のしびれが現れ,その後四肢の脱力と電撃痛,顔面筋の筋力低下が現れた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 左室自由壁破裂
    Left Ventricular Free-Wall Rupture

    左室自由壁破裂

    67 歳の男性が胸痛出現から 12 時間後に受診した.緊急冠動脈造影中に血行動態が不安定になった.左室造影で認められた左室自由壁の破裂を動画で示す.

NEJM QUICK TAKE

  • 流行性耳下腺炎を予防する
    Preventing Mumps

    流行性耳下腺炎を予防する

    麻疹・流行性耳下腺炎・風疹(MMR)ワクチン接種は通常,小児期に 2 回行われるが,若年成人のあいだで流行性耳下腺炎の集団発生が続いている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 最下位から,上に向かう
    At the Bottom, Looking Up

    米国の医療制度が世界最高レベルになるために立ち向かわなければならない課題を,Eric Schneider が論じている.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 喘鳴を呈するすべてのもの…
    All That Wheezes . . .

    喘鳴を呈するすべてのもの…

    アレルギー性鼻炎の既往を有する 20 歳の女性が,秋に咳嗽と息切れが続いたためかかりつけ医を受診した.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.