The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

September 14, 2017
Vol. 377 No. 11

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 潜因性脳梗塞における卵円孔開存閉鎖術
    PFO Closure in Cryptogenic Stroke

    今週号では,潜因性脳梗塞を発症し,卵円孔開存(PFO)を有する患者を対象とする試験の結果が 3 編報告されている.3 試験では,左-右短絡または心房中隔瘤を有する患者を登録し,PFO 閉鎖術を施行した患者と,抗血小板療法または抗凝固療法を行った患者とで転帰を比較した.全試験の結果から,脳梗塞の再発率を下げるために,PFO 閉鎖術の施行が支持される.

  • 迅速な結核検査法
    Rapid Tuberculosis Assay

    結核菌の薬剤耐性の増加によって結核の管理が複雑化している.薬剤感受性を判定するためのポイントオブケア検査が開発されれば,ケアが大幅に進歩する可能性がある.この報告では,迅速な結核菌診断法が評価されている.

SPECIAL ARTICLE

  • 再入院リスクにおける病院要因と患者要因
    Hospital Effects vs. Patient Effects on Readmission Risk

    リスク標準化再入院率の質の指標としての妥当性は,患者背景の補正が不十分であることによって制限される可能性がある.同一の診断で 2 ヵ所の病院に入院した患者では,再入院率のより高い病院から退院した後のほうが,再入院する確率が高かった.

REVIEW ARTICLE

  • 放射線療法における進歩
    Progress in Radiotherapy

    技術開発により,腫瘍にさらに正確に放射線を照射できるようになった.放射線の作用に対する腫瘍の感受性の向上と正常組織の保護,および放射線抵抗性の克服における進歩により,放射線療法の成績が向上している.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 肺炎を有する女児と股関節痛を呈する女性
    A Girl with Pneumonia and Mother with Hip Pain

    生後 13 ヵ月の女児が肺炎で受診した.画像検査で脾腫,脾臓病変,びまん性リンパ節腫脹が認められた.3 ヵ月後,母親が右股関節痛と大腿骨頸部の溶骨性病変で受診した.診断が下された.

PERSPECTIVE

  • 廃止,代替,修正,撤退
    Repeal, Replace, Repair, Retreat

    共和党は医療費負担適正化法を廃止し,代替案を示すことを 7 年間公約にしている.トランプ政権の発足から 7 ヵ月足らずで,この改革運動は少なくとも現在は破綻している.いまだにオバマケアの先行きは不透明である.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 虹彩振盪
    Iridodonesis

    虹彩振盪

    一卵性双生児の同胞にマルファン症候群の診断が下された 65 歳の女性が,同疾患の評価を受けるためにクリニックを受診した.眼の診察で認められた,虹彩の「ダンス」とも呼ばれる虹彩振盪を動画でご覧いただけます.

NEJM QUICK TAKE

  • 結核の薬剤感受性検査を評価する
    Evaluating a Drug-Susceptibility Test for TB

    結核の薬剤感受性検査を評価する

    抗菌薬耐性結核菌の世界的な発生により,結核の伝播が増加している.もっとも有効な治療を決定するための,迅速なポイントオブケア検査が必要である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • メディケイドの加入資格を制限する
    Limiting Medicaid Eligibility

    Nicholas Bagley が,部分的なメディケイド拡大が,患者と連邦予算に害を及ぼしうる理由について論じている.