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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

October 19, 2017
Vol. 377 No. 16

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 心房細動患者における PCI 後の抗血栓療法
    Antithrombotic Therapy after PCI in Atrial Fibrillation

    この試験では,PCI を受けた心房細動患者において,ダビガトランと P2Y12 阻害薬の併用療法と,ワルファリン+P2Y12 阻害薬とアスピリンの併用療法を比較した.出血のリスクはダビガトラン療法のほうが低く,血栓塞栓イベントは 2 つの戦略で同程度に予防された.

  • 乾癬性関節炎に対するトファシチニブ
    Tofacitinib for Psoriatic Arthritis

    経口ヤヌスキナーゼ阻害薬トファシチニブによる乾癬性関節炎の 3 ヵ月間の治療は,プラセボと比較して,米国リウマチ学会基準による 20%改善(ACR20 改善)で評価した関節症状の減少に有効であったが,ヘルペス感染に関連した.

  • 乾癬性関節炎に対するトファシチニブまたはアダリムマブ
    Tofacitinib or Adalimumab for Psoriatic Arthritis

    乾癬性関節炎患者を対象とした経口ヤヌスキナーゼ阻害薬トファシチニブの試験で,トファシチニブを投与した患者では,プラセボを投与した患者と比較して,米国リウマチ学会基準による 20%改善(ACR20 改善)を達成し,障害が減少した患者が多かった.アダリムマブは実薬対照であった.

SPECIAL ARTICLE

  • 病院全体の指標が再入院削減に及ぼす効果
    Effect of a Hospital-wide Measure on Readmissions Reduction

    再入院削減プログラムでは,特定疾患の 30 日再入院率が高い病院にペナルティを課す.今回の解析では,病院全体の指標に変更することで,ペナルティの対象となる病院は若干増加し,セーフティネット病院へのペナルティは大幅に増加すると予測された.

REVIEW ARTICLE

  • 下肢潰瘍の評価と管理
    Evaluation and Management of Lower-Extremity Ulcers

    行いうる最善の治療をもってしても,下腿潰瘍と足潰瘍の 25%以上は治療開始から 6 ヵ月の時点で完治しない.この総説では,静脈性潰瘍,動脈性潰瘍,糖尿病性末梢神経障害性潰瘍,褥瘡の病態生理学的特徴をまとめ,現行の管理について説明している.

SPECIAL REPORT

  • 遠隔医療
    Telehealth

    急成長するテクノロジーは,医療の質を高め,経費を削減する可能性を秘めている.しかし,その利用を支持するエビデンスはいまのところ限られている.遠隔医療テクノロジーの応用によって転帰が改善する医療分野を明確にするための研究が必要である.

PERSPECTIVE

  • ジカと実行面での隔たり
    Zika and the Implementation Gap

    ジカウイルス感染症の予防と臨床管理の指針となる知識を構築する取組みによって,もう一つの重要なニーズである,新しい知見を確実に第一線の医療提供者に周知させ,治療の改善に役立てるという点が目立たなくなっている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • たこつぼ心筋症
    Takotsubo Cardiomyopathy

    たこつぼ心筋症

    61 歳の女性が胸痛を訴えて救急受診した.心電図にて ST 上昇を認めた.冠血管造影で冠動脈に異常はなかったが,左室造影と心エコーにて,動画に示すとおり,たこつぼ心筋症が認められた.

NEJM QUICK TAKE

  • PCI 後の血栓症を予防する
    Preventing Thrombosis after PCI

    PCI 後の血栓症を予防する

    3 剤併用療法(経口抗凝固薬+抗血小板薬 2 剤)は心房細動患者の PCI 後の標準治療であるが,重大な出血のリスクが高いことに関連している.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 医療における後悔の役割
    The Role of Regret in Medicine

    Pamela Hartzband と Jerome Groopman が,後悔の可能性が患者の意思決定にどのような影響を与えうるかについて論じている.