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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 4, 2018
Vol. 378 No. 1

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 脳梗塞発症後 6〜24 時間での血栓除去術
    Thrombectomy 6 to 24 Hours after Stroke

    大きな脳血管に閉塞をきたし,障害が梗塞体積に比して非常に重症であり,発症後 6 時間を過ぎている患者に血栓除去術と標準治療を行った場合,標準治療のみを行った場合と比較して,90 日の時点での障害の転帰が良好であった.

  • 痙性上肢麻痺に対する C7 神経移行術
    C7 Nerve Transfer for Spastic Arm Paralysis

    上肢麻痺患者において,第 7 頸椎(C7)神経を非麻痺側から麻痺側へ移植した場合,リハビリテーション療法のみを行った場合と比較して,12 ヵ月の時点での筋力,痙縮,機能の改善がより大きく,同側大脳半球の機能的結合も生じた.双方向性のグラフィックで手技を紹介する.ベースラインと 12 ヵ月の時点での患者の動画も含まれている.

  • 強皮症に対する自家幹細胞移植
    Autologous Stem-Cell Transplantation for Scleroderma

    強皮症は生命に関わる自己免疫疾患であり,より有効な治療を必要としている.無作為化試験で,骨髄破壊的前処置後に CD34 陽性自家造血幹細胞移植を行った患者の転帰は,月 1 回のシクロホスファミド投与を行った患者と比較して良好であった.

REVIEW ARTICLE

  • ソラマメ中毒とグルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症
    Favism and Glucose-6-Phosphate Dehydrogenase Deficiency

    グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症の人がソラマメを食べると,急性溶血性貧血をきたす場合がある.これはソラマメに含まれる配糖体の代謝によってフリーラジカルが生成されて引き起こされる.フリーラジカルは赤血球を破壊するため,血管の内外で溶血が起こる.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • A から Z まで考える
    Going from A to Z

    70 歳の男性が,下痢が 3 ヵ月続いたため救急部を受診した.血液や粘液が混じることはないという.悪心,非血性嘔吐もあり,体重も減少している.

PERSPECTIVE

  • 季節性インフルエンザを追う
    Chasing Seasonal Influenza

    深刻化するおそれのあるインフルエンザ流行期に備えるにあたり,われわれは,現行のワクチンが改良される可能性はあるのか,そしてインフルエンザに関連する疾病と死亡を最小限に抑えるには長期にわたる変容的なワクチンアプローチが必要とされるのかを考える必要がある.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • インフルエンザ A 感染に伴う縦隔気腫
    Pneumomediastinum with Influenza A Infection

    インフルエンザ A 感染に伴う縦隔気腫

    発熱,嗜眠,低酸素血症を呈する 33 歳の男性が,インフルエンザ A と診断された.胸部画像上,両肺に縦隔気腫と陰影を認めた.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 成人における急性腎盂腎炎
    Acute Pyelonephritis in Adults

    腎盂腎炎患者の治療決定は,抗菌薬耐性菌が出現する可能性と,患者因子(疾患の重症度,併存疾患,社会心理的状況)に基づいて行うべきである.

CLINICAL DECISIONS

  • 悪性黒色腫における完全リンパ節郭清
    Completion Lymph-Node Dissection in Melanoma

    センチネルリンパ節転移を有する悪性黒色腫患者の 1 例を提示し,完全リンパ節郭清を推奨することを支持するエッセイと推奨しないことを支持するエッセイを紹介している.NEJM.org で投票し,コメントを述べてください.

NEJM QUICK TAKE

  • 脳梗塞の転帰を改善する
    Improving Outcomes in Stroke

    脳梗塞の転帰を改善する

    脳梗塞に対する血管内血栓除去術は,発症後 6 時間以内に行った場合に臨床上の利益があることが複数の試験で示されているが,6 時間を過ぎてから行った場合の効果は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 科学的探究を促進する
    Fostering Scientific Inquiry

    Katrina Armstrong が,学問としての医学において,患者ベースの探究の役割を取り戻すことについて論じている.