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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 25, 2018
Vol. 378 No. 4

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 軽度のアルツハイマー病に対するモノクローナル抗体
    Monoclonal Antibody in Mild Alzheimer’s Disease

    軽度のアルツハイマー病で,PET または脳脊髄液バイオマーカーによりアミロイド関連疾患が示された患者を対象とした無作為化試験で,可溶性アミロイドに対するヒト化モノクローナル抗体ソラネズマブにより,80 週の期間について認知機能低下は抑制されなかった.

  • 進行ホジキンリンパ腫に対するブレンツキシマブ ベドチン
    Brentuximab Vedotin in Advanced Hodgkin’s Lymphoma

    ブレオマイシンを用いるレジメンと,ブレオマイシンの代わりにブレンツキシマブ ベドチンを用いるレジメンとを比較した大規模無作為化試験において,ブレンツキシマブ群では,修正無増悪生存率の 4.9 パーセントポイントの改善が得られ,肺毒性はより低く,骨髄毒性と神経毒性はより高かった.

  • インフルエンザ感染後の心筋梗塞
    Myocardial Infarction after Influenza Infection

    インフルエンザ検査で陽性であった患者は,検体採取後 7 日間(「リスク期間」)に急性心筋梗塞により入院する確率が,リスク期間の前後それぞれ 1 年間の 6 倍であった.

  • C 型肝炎ウイルス遺伝型 1 型または 3 型に対するグレカプレビル・ピブレンタスビル
    Glecaprevir and Pibrentasvir for Genotype 1 or 3 HCV

    2 件の無作為化非盲検試験において,肝硬変を伴わない C 型肝炎ウイルス遺伝型 1 型または 3 型感染患者にグレカプレビル・ピブレンタスビルを 1 日 1 回,8 週間または 12 週間投与すると,高いウイルス排除率が得られた.

REVIEW ARTICLE

  • 出血性ショック
    Hemorrhagic Shock

    出血に対する身体反応の病態生理を理解することで,病院到着前のケアが向上し,止血がより迅速に行われ,晶質液の大量投与が回避され,生存率が向上している.

PERSPECTIVE

  • 米国大統領エイズ救済緊急計画 ― 15 年と救われた命を数える
    PEPFAR ― 15 Years and Counting the Lives Saved

    2003 年に発足した米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)は,HIV/AIDS パンデミックに大きな影響を与えてきた.同プログラムに対する支援は継続すべきであり,そうすることで,このプログラムが他の深刻な感染症の制御と根絶のモデルとなる.

  • HIV の治療と予防に後発品を用いる
    Treating and Preventing HIV with Generic Drugs

    抗 HIV 薬の後発品の利用可能性に関する議論の大半は,低・中所得国に焦点を合わせたものである.米国では,多数の法的な要因,臨床上の要因,市場の要因が後発品の採用を妨げ,費用削減を不確かにしている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • クロイツフェルト–ヤコブ病
    Creutzfeldt–Jakob Disease

    クロイツフェルト–ヤコブ病

    54 歳の男性が,3 週間前から認知機能の低下が続き,救急受診した.画像所見と脳脊髄液マーカーがクロイツフェルト–ヤコブ病と一致した.

NEJM QUICK TAKE

  • インフルエンザと急性心血管イベント
    Influenza and Acute Cardiovascular Events

    インフルエンザと急性心血管イベント

    複数の研究によって,インフルエンザが急性心血管イベントを引き起こすという仮説の検証が進められてきたが,ほとんどの研究は検出力が不十分であったか,診断法の精度が低く制限があったか,バイアスの影響を受けやすいデザインであった.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 神経筋機能をモニタリングする
    Monitoring Neuromuscular Function

    神経筋機能をモニタリングする

    この動画では,神経筋遮断薬投与後の機能評価を実演する.神経筋遮断薬により死にいたることもあるため, 臨床医は,神経筋機能評価に際しては神経刺激装置とモニターの使用法を熟知しているべきである.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 燃え尽き状態
    Burned Out

    Tait Shanafelt が,燃え尽きの原因と,臨床医に対する支援改善の取組みについて論じている.