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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

February 8, 2018
Vol. 378 No. 6

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 退役軍人の心的外傷に関連する悪夢に対するプラゾシン
    Prazosin for Trauma-Related Nightmares in Veterans

    臨床的に安定している PTSD を有する退役軍人 304 例を対象にプラゾシンを投与した試験において,10 週と 26 週の時点で,苦痛な夢は軽減せず,睡眠の質や臨床症状全般も改善しなかった.この結果は,先行する複数のより小規模あるいはより短期の試験結果と異なる.

  • 骨髄腫に対するダラツムマブと化学療法の併用
    Daratumumab plus Chemotherapy in Myeloma

    新たに多発性骨髄腫と診断された幹細胞移植非適応の患者において,ボルテゾミブ,メルファラン,プレドニゾンにダラツムマブを追加することにより,無増悪生存率と奏効率が上昇したが,感染症が増加した.

  • HTLV-1 関連脊髄症に対する抗 CCR4 抗体
    Anti-CCR4 Antibody in HTLV-1–Associated Spastic Paraparesis

    抗 CCR4 抗体(モガムリズマブ)は,HTLV-1 関連脊髄症患者において,HTLV-1 感染細胞を標的として治療することで神経学的機能に著明な改善をもたらした.軽度の皮疹がもっとも頻度の高い副作用であった.

SPECIAL ARTICLE

  • 340B 薬価設定プログラムの影響
    Consequences of the 340B Drug Pricing Program

    340B 薬価設定プログラムは,低所得患者を診療する病院に対して,外来処方薬の割引購入の権利を与える.腫瘍科と眼科では,同プログラムは病院が所有する施設に勤務する医師の増加と,病院での非経口薬投与の増加に関連していた.

REVIEW ARTICLE

  • 移植後リンパ増殖性疾患
    Post-Transplantation Lymphoproliferative Disorders

    固形臓器移植と造血幹細胞移植は,生命を脅かすさまざまな内科疾患に広く使用されている.移植拒絶反応と移植片対宿主病を予防するために免疫抑制を行うことが多く,リンパ増殖性疾患のリスクを高める可能性がある.

CORRESPONDENCE

  • コレラワクチンの単回接種
    Single Dose of a Cholera Vaccine

    ザンビアにおけるコレラ集団発生時に,経口コレラワクチン単回接種の有効性が評価された.

PERSPECTIVE

  • 公衆衛生の革新に対する司法の脅威
    The Judicial Threat to Public Health Innovation

    ニューヨーク州のたばこ使用の規制に関する 1987 年の判決は,命を救うであろう革新的な,しかし「物議を醸している」公衆衛生上のさまざまな規制を,無効とするために使用されている.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 繰り返す頸部膿瘍として現れる鰓裂洞
    Branchial Sinus Manifesting as Recurrent Neck Abscess

    繰り返す頸部膿瘍として現れる鰓裂洞

    24 歳の男性が頸部膿瘍の再発で耳鼻咽喉科クリニックを受診した.画像検査から,膿瘍は,鰓裂の遺残によって形成された溝が原因であることが明らかとなった.

NEJM QUICK TAKE

  • 新たに診断された骨髄腫を治療する
    Treating Newly Diagnosed Myeloma

    新たに診断された骨髄腫を治療する

    治療歴のある多発性骨髄腫患者では,標準治療にダラツムマブを追加することで無増悪生存期間が延長することが示されているが,新たに診断された骨髄腫に対する有効性は明らかにされてない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 高血圧を再定義する
    Redefining Hypertension

    George Bakris が,米国心臓病学会と米国心臓協会の新しい血圧ガイドラインについて論じている.