The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

October 31, 2002 Vol. 347 No. 18

壊疽性膿皮症と誤診された皮膚潰瘍
Skin Ulcers Misdiagnosed as Pyoderma Gangrenosum

R.H. WEENIG, M.D.P. DAVIS, P.R. DAHL, AND W.P.D. SU

背景

壊疽性膿皮症は除外診断であり,そのため壊疽性膿皮症の誤診は,重症皮膚潰瘍の他の原因を有する患者に重大な合併症を引き起す可能性がある.

方 法

1975~2000 年にわれわれの研究施設で壊疽性膿皮症と診断された患者 240 例のカルテを再調査した.この中には,1984~92 年に壊疽性膿皮症と見なされて治療を受けた,連続した患者 157 例も含まれた.また,英語の文献も検索した.

結 果

患者 95 例(49 例はわれわれの施設から,46 例は文献に記載されたもの)が,臨床的に壊疽性膿皮症に似た皮膚潰瘍であった.最終診断は,血管閉塞性疾患や静脈疾患,脈管炎,癌,一次感染症,薬剤誘発性または外因性の組織損傷,あるいは他の炎症性疾患であった.検討した患者 95 例のうち,64 例は中央値 10 ヵ月(範囲 3~180 ヵ月)のあいだ,壊疽性膿皮症の治療を受けた.この 64 例には,われわれの施設で壊疽性膿皮症の治療を受けた,連続した患者 157 例中の 15 例(10%)が含まれていた.壊疽性膿皮症の治療を受けた 64 例の潰瘍のうち,23 例(36%)は,壊疽性膿皮症に対する治療に反応せず,8 例(12%)はそのような治療が原因で悪化し,15 例(23%)は,そのような治療で改善した.

結 論

壊疽性膿皮症の誤診はまれではなく,患者をその治療に伴うリスクに曝している.別の診断を除外するため,壊疽性膿皮症が疑われるすべての患者に対して徹底的な評価が必要である.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 347 : 1412 - 8. )