The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

August 28, 2003 Vol. 349 No. 9

高用量デキサメタゾンによる免疫性血小板減少性紫斑病の初期治療
Initial Treatment of Immune Thrombocytopenic Purpura with High-Dose Dexamethasone

Y. Cheng and Others

背景

成人の免疫性血小板減少性紫斑病の治療における高用量デキサメタゾンの役割については議論が続いている.われわれは,一連の連続した免疫性血小板減少性紫斑病の成人において,初期治療としての高用量デキサメタゾンの有効性を評価した.

方 法

免疫性血小板減少性紫斑病と新たに診断され,血小板数が 20,000/mm3 未満,あるいは血小板数が 50,000/mm3 未満で臨床上重大な出血のある,連続した患者を 1997 年 1 月~2000 年 12 月に登録した.経口デキサメタゾンを 40 mg/日の用量で 4 日間連続投与することを初期治療とした.治療への反応は,血小板数が少なくとも 30,000/mm3 上昇し,治療開始 10 日後までに血小板数が 50,000/mm3 以上になることと定義した.反応の持続は,初期治療の 6 ヵ月後の血小板数が 50,000/mm3 以上であることと定義した.

結 果

157 例の連続した患者のうち 125 例が適格患者であった.治療前の平均(±SD)血小板数は 12,200±11,300/mm3 であった.高用量デキサメタゾンへの良好な初期反応は患者 125 例中 106 例(85%)でみられた:治療 3 日目までに血小板数が少なくとも 20,000/mm3 上昇し,治療開始 1 週間後の平均血小板数は 101,400±53,200/mm3(範囲 50,000~260,000/mm3)であった.反応した患者 106 例中 53 例(50%)で反応が持続した;残りの 53 例(50%)は 6 ヵ月以内に再発し,そのほとんど(94%)は最初の 3 ヵ月以内に再発した.治療 10 日目の血小板数が 90,000/mm3 未満であることは再発のリスクが高いことと関連していた.治療は忍容性が高かった.

結 論

4 日間の高用量デキサメタゾン治療は,免疫性血小板減少性紫斑病の成人に対する有効な初期治療である.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2003; 349 : 831 - 6. )