The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

June 9, 2005 Vol. 352 No. 23

腹部大動脈瘤に対する従来の手術と血管内修復術の 2 年後の転帰の比較
Two-Year Outcomes after Conventional or Endovascular Repair of Abdominal Aortic Aneurysms

J.D. Blankensteijn and Others

背景

2 つの無作為試験で,腹部大動脈瘤の待機的な血管内修復術は,従来の開腹手術よりも術後 1 ヵ月の転帰が良好であることが示された.われわれは,この優位性が周術期を超えて持続するかどうかを検討した.

方 法

瘤径 5 cm 以上の腹部大動脈瘤の診断を受け,開腹手術と血管内修復術の両手技の適応者と判断された患者 351 例を対象に,両手技を比較する多施設共同無作為試験を実施した.無作為割付け後の生存率は,カプランマイヤー法を用いて算出し,ログランク検定を用いて intention-to-treat ベースで比較した.

結 果

無作為化後 2 年の時点で,累積生存率は,開腹手術群で 89.6%,血管内修復術群で 89.7%であった(差 -0.1 パーセントポイント,95%信頼区間 -6.8~6.7 パーセントポイント).動脈瘤に関連する累積死亡率は,開腹手術群で 5.7%,血管内修復術群で 2.1%であった(差 3.7 パーセントポイント,95%信頼区間 -0.5~7.9 パーセントポイント).こうした血管内修復術の優位性は,すべて周術期に発生した事象で説明でき,周術期以降の動脈瘤に関連する死亡率には有意差は認められなかった.2 年の時点で,中等度または重度の合併症を伴わない生存率も両群でほぼ同じであった(開腹手術群 65.9%,血管内修復術群 65.6%,差 0.3 パーセントポイント,95%信頼区間 -10.0~10.6 パーセントポイント).

結 論

血管内修復術は,周術期の生存に関して開腹手術よりも良好であるが,この優位性は術後 1 年が経過したあとは維持されない.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2005; 352 : 2398 - 405. )