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August 24, 2006 Vol. 355 No. 8

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韓国人男女の BMI と死亡率
Body-Mass Index and Mortality in Korean Men and Women

S.H. Jee and Others

背景

肥満はさまざまな健康リスクを伴うが,死亡の危険因子としての体重の役割については議論の余地がある.

方 法

年齢 30~95 歳の韓国人 1,213,829 例を対象とした 12 年間の前向きコホート研究において,体重と死亡リスクとの関連を検討した.全死因死亡 82,372 例および特定の疾患による死亡 48,731 例(癌 29,123 例,アテローム性心血管疾患 16,426 例,呼吸器疾患 3,362 例を含む)について,体格指数(BMI)(体重 [kg] を身長 [m] の二乗で除した値)との関連を検討した.

結 果

男女ともに,ベースラインの BMI の平均は 23.2 で,喫煙歴にかかわらず,全死因死亡率と BMI に J 字型の関連がみられた.全死因死亡リスクは,BMI が 23.0~24.9 の患者でもっとも低かった.すべての群で,呼吸器系の原因による死亡リスクは BMI が低い対象者で高く,アテローム性心血管疾患や癌による死亡リスクは BMI が高い対象者で高かった.BMI に関連する死亡の相対リスクは,加齢に伴って低下した.

結 論

低体重,過体重,肥満の男女では,正常体重の男女よりも死亡率が高かった.BMI と死亡との関連は死亡原因によって異なり,年齢,性別,喫煙歴によって変化した.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2006; 355 : 779 - 87. )