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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です．
April 13, 2006
Vol. 354 No. 15
ORIGINAL ARTICLE
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腹圧性尿失禁の減少を目的としたBurch 法併用仙骨腟固定術
Abdominal Sacrocolpopexy with Burch Colposuspension to Reduce Urinary Stress Incontinenceこの無作為化試験では，仙骨腟固定術（骨盤内臓器脱の治療を目的として実施）に Burch 法を併用することで，術前に腹圧性尿失禁のなかった女性において，術後の腹圧性尿失禁が減少した．切迫性尿失禁が増加することはなかった．これらの知見は，骨盤臓器脱の女性の外科的治療法に関するインフォームド・デシジョンを助けると考えられる．
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高リスクの慢性血管疾患における葉酸とビタミン B 群によるホモシステイン低下
Homocysteine Lowering with Folic Acid and B Vitamins in High-Risk Chronic Vascular Disease疫学研究では，血漿総ホモシステイン値は，心血管疾患の危険因子であることが明らかにされている．高リスク患者を対象とした HOPE-2 試験では，葉酸，ビタミン B12，ビタミン B6 の投与により，血漿総ホモシステイン値が低下した．しかし，ビタミン B 群の投与は，心血管リスクの減少とは関連していなかった．
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急性心筋梗塞後のホモシステイン低下
Homocysteine Lowering after Acute Myocardial Infarction観察研究の報告から，ホモシステイン値が低いと，冠動脈心疾患および脳卒中の発生率が低くなることが明らかにされている．葉酸とビタミン B12 の投与により，ビタミン B6 の投与の併用・非併用にかかわらず，血漿ホモシステイン値が低下する．心筋梗塞を発症した患者を対象とした NORVIT 試験では，この治療法により，心筋梗塞の再発，脳卒中，突然死の発生率は低下しなかった．
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喘息の急性増悪に対するテリスロマイシンの効果
The Effect of Telithromycin in Acute Exacerbations of Asthma喘息の急性増悪に対する治療では，抗菌薬の果す役割は限られている．この研究では，マクロライド系抗菌薬テリスロマイシンを喘息の急性増悪から 10 日間投与したところ，症状の改善が得られたが，自宅で測定した最大呼気流量は改善しなかった．細菌感染の有無と喘息治療への反応とのあいだに関連はみられず，また，効果の機序は不明である．
MEDICAL PROGRESS
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トランス脂肪酸と心血管疾患
Trans Fatty Acids and Cardiovascular Diseaseトランス脂肪の摂取は，冠動脈心疾患，心臓突然死，糖尿病に関連している．トランス脂肪酸は，少なくとも 1 個以上の二重結合がトランス構造をとる不飽和脂肪酸であるが，この論文では，トランス脂肪酸の生理学的作用と細胞への作用に関するエビデンスを概説している．著者らは，部分水素添加植物油からのトランス脂肪酸摂取を減少または排除する取り組みについて，米国での実行可能性と潜在的意義を考察している．
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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骨盤内に腫瘤を有する女性
A Woman with a Mass in the Pelvis54 歳の女性が，頻尿と尿意促迫，骨盤痛，発熱，体重減少を伴う骨盤内腫瘤のため婦人腫瘍科を受診した．診察では骨盤中央に大きな腫瘤が認められ，画像検査では，充実性部分と嚢胞性部分が混在した腫瘤と腹水が認められた．卵巣と卵管の悪性腫瘍に対する評価と管理について，学際的チームが論じている．
CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH
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グルコース輸送と 2 型糖尿病
Glucose Transport and Type 2 Diabetesグルコーストランスポーター GLUT-2 を修飾するある酵素は，マウスを糖尿病から保護するが，高脂肪食によって抑制される．
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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動脈ライン留置
Placement of an Arterial Lineこのビデオ映像では，動脈ライン挿入を実演し，適応，禁忌，起り得る合併症について考察している．印刷版の簡潔な要約もオンラインで入手できる．
