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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

February 10, 2011
Vol. 364 No. 6

ORIGINAL ARTICLE

  • 膵神経内分泌腫瘍に対するスニチニブ
    Sunitinib for Pancreatic Neuroendocrine Tumors

    この試験では,進行性膵神経内分泌腫瘍患者にスニチニブの経口投与を 1 日 1 回行った.無増悪生存期間中央値はスニチニブ群で 11.4 ヵ月であったのに対し,プラセボ群では 5.5 ヵ月であった(ハザード比 0.42,95%信頼区間 0.26~0.67,P<0.001).

  • 進行性膵神経内分泌腫瘍に対するエベロリムス
    Everolimus in Functional Neuroendocrine Tumors

    進行性膵神経内分泌腫瘍患者 410 例を対象とした無作為化試験で,エベロリムス群の無増悪生存期間中央値は,プラセボ群の 2 倍を超えることが示された(11 ヵ月 対 4.6 ヵ月).有害事象の重症度のほとんどはグレード 1 または 2 であった.

  • 消費者向けのゲノムワイドリスクプロファイリング
    Consumer Genomewide Risk Profiling

    この研究では,疾患リスクを評価する目的で消費者に直接販売されるゲノムワイドプロファイリングの結果を,被験者が受け取る前後で評価した.結果を受け取ることで心理的健康や行動に大きな影響はないとみられたが,被験者の 44%は追跡評価を完了しなかった.

SPECIAL ARTICLE

  • 公的部門の研究と薬剤・ワクチンの発見
    Public-Sector Research and Discovery of Drugs and Vaccines

    過去 30 年間で,バイオテクノロジーの進歩と法的環境の変化により,公的部門の研究は新薬・ワクチンの開発に大きく貢献するようになった.FDA 承認薬に代表される公的部門の研究の進歩について論じる.

CLINICAL THERAPEUTICS

  • 甲状腺機能亢進症に対する放射性ヨード治療
    Radioiodine Therapy for Hyperthyroidism

    37 歳の女性が,グレーブス病(バセドウ病)と診断され,メチマゾールによる治療を 1 年間受けた.治療の終了後,甲状腺機能亢進症が再発して受診した.放射性ヨードによるアブレーションが推奨されている.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 背部痛と高カルシウム血症を呈する男児
    A Boy with Back Pain and Hypercalcemia

    4 歳の男児が,背部痛が 1 週間続き,歩くことを嫌がったため入院した.そのほかに眠気と便秘がみられた.血清カルシウム濃度が上昇していた.最初の X 線検査と MRI では正常と判断された.診断検査が行われた.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 潜んでいるもの
    Lying Low

    潜んでいるもの

    この双方向の特集記事では,間欠的な錯乱を訴えて救急部を受診した,88 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org で,この症例の検査法を指示し,ご自身の診断・治療技術を確認し,ほかの方と比較してください.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 角膜輪部類皮嚢腫
    Limbal Dermoid

    14 歳の男児が,出生時からみられる左眼の腫瘤と,それによる軽度の視力障害,異物感があり,外観が損なわれていたため受診した.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 痛風
    Gout

    この論文では,急性の痛風発作に対する非ステロイド抗炎症薬,コルヒチン,グルココルチコイド,コルチコトロピンの使用と,長期の高尿酸血症治療の導入について概説する.確立されている治療法と,新しい高尿酸血症治療について述べている.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 血液ガス分析のための動脈穿刺
    Arterial Puncture for Blood Gas Analysis

    血液ガス分析のための動脈穿刺

    このビデオでは,血液ガス分析を目的とした橈骨動脈穿刺の適切な手技を実演する.

GLOBAL HEALTH INTERACTIVE GRAPHIC

  • ゲノミクスと一連の癌治療
    Genomics and the Continuum of Cancer Care

    何千もの遺伝子の発現を測定するマイクロアレイ解析と,系統的な DNA 塩基配列決定により,現在癌の治療に用いられているツールと医薬品がもたらされた.この論文は,癌のゲノム解析における最近の進歩を概説している.