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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

June 14, 2012
Vol. 366 No. 24

ORIGINAL ARTICLE

  • 若年 2 型糖尿病患者に対する治療法
    Therapy in Youth with Type 2 Diabetes

    発症後間もない 2 型糖尿病に対する治療法を検討したこの研究では,メトホルミン単独レジメンは,患者約 50%における持続的な血糖コントロールと関連していた.メトホルミン単独と比較して,メトホルミンとロシグリタゾンの併用は優れていたが,メトホルミンと集中的生活習慣介入の併用は優れていなかった.

  • ホルモン避妊法における脳卒中と心筋梗塞
    Stroke and MI in Hormonal Contraception

    デンマークの女性を対象としたこの研究では,エストロゲンとプロゲスチンを含有する経口避妊薬と,脳卒中と心筋梗塞のリスク増加とのあいだに関連が認められた.エストロゲンの用量と,プロゲスチンの種類によるリスクの変化は小さかった.

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌集団感染に対する全ゲノム配列決定
    Whole-Genome Sequencing for MRSA Outbreak

    微生物の高速全ゲノム配列決定によって,感染クラスター間の関連を同定することができる.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)集団感染に関するこの調査では,症例間の関連を突き止めるのに全ゲノム配列決定が役立った.

  • 短報:変異による遺伝性アミロイドーシス
    Brief Report: Hereditary Amyloidosis from a Mutation

    家族性アミロイドーシスを有する家系に,β2 ミクログロブリンの 76 番目のアミノ酸のアスパラギン酸-アスパラギン変化に起因する,腸および自律神経系の機能障害と眼球乾燥症候群がみられることが判明した.意外なことに,この変化により,線維形成と組織沈着が促進された.

SPECIAL ARTICLE

  • 規制当局による新規治療薬の審査
    Regulatory Review of Novel Therapeutics

    米国,カナダ,欧州で 2001~10 年に承認された新規治療薬に関わる新薬申請の審査期間を調査したこの研究では,FDA が,欧州医薬品庁(EMA)およびカナダ保健省よりも,迅速に審査を終了していた.

MEDICAL PROGRESS

  • ギラン・バレー症候群
    Guillain-Barré Syndrome

    ギラン・バレー症候群は,急性弛緩性麻痺の原因として世界的にもっとも多く,神経学的な緊急事態となる.この総説では,この症候群の現在の理解,診断,管理について考察する.

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • 絶食と癌
    Fasting and Cancer

    正常細胞と癌細胞は,絶食に対する反応が異なる.正常細胞は維持経路に切り替わるが,癌細胞は切り替わらないため,酸化ストレスに感作される.最近の研究で,絶食により癌細胞の化学療法に対する感受性も増強することが示唆されている.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 明滅する拍動性血管腫
    Flashing, Pulsating Angioma

    明滅する拍動性血管腫

    68 歳の男性が,毛包の好酸球浸潤に起因する瘙痒性発疹である,好酸球性膿疱性毛包炎(太藤病)で入院した.入院中に,右大腿に 1 つの円形の小結節が一晩のうちに発現した.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 緊急心膜穿刺術
    Emergency Pericardiocentesis

    心タンポナーデ患者の心嚢液を吸引するための緊急心膜穿刺術の施行は,心機能と末梢循環を回復させることができる.このビデオではその処置を実演する.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 失って
    At A Loss

    失って

    この双方向の特集記事では,5 年前にルーワイ胃バイパス術を受け,悪心,心窩部痛,倦怠感,頭痛が 8 ヵ月間続く 31 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

CURRENT CONCEPTS VIDEO

  • 体幹部定位放射線照射治療後の中枢気道壊死
    Central-Airway Necrosis after Stereotactic Body-Radiation Therapy

    体幹部定位放射線照射治療後の中枢気道壊死

    3 次元ビデオの再構成により,52 箱・年の喫煙歴があり,2 つの原発非小細胞肺癌を有する 61 歳の女性の,喉頭,気管,主気管支近位の壊死が示された.

ANNIVERSARY

  • 癌研究の 200 年
    200 Years of Cancer Research

    癌研究の 200 年

    癌の分野での 200 年にわたる研究と進歩に関するこの総括は,研究における根気と投資の重要性を裏付けている.