The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

August 9, 2012
Vol. 367 No. 6

ORIGINAL ARTICLE

  • 関節リウマチに対するトファシチニブ単剤療法
    Tofacitinib Monotherapy in Rheumatoid Arthritis

    プラセボ対照試験において,経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬トファシチニブを用いた単剤療法により,関節リウマチの症状と徴候が軽減された.トファシチニブに関連する有害事象としては,感染症,好中球数減少,LDL コレステロール値上昇などがみられた.

  • 関節リウマチに対するトファシチニブまたはアダリムマブ
    Tofacitinib or Adalimumab in Rheumatoid Arthritis

    安定用量のメトトレキサートを投与されている関節リウマチ患者を対象としたこの試験では,新規経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬トファシチニブが,プラセボよりも有効であった.有害事象としては,感染症,好中球数減少,LDL コレステロール値上昇などがみられた.

  • マントル細胞リンパ腫に対するリツキシマブ維持療法
    Rituximab Maintenance Therapy in Mantle-Cell Lymphoma

    この国際前向き試験では,高齢のマントル細胞リンパ腫患者に対するリツキシマブ維持療法は,寛解期間と生存期間の延長において,インターフェロン α 維持療法よりも有効であることが示された.

  • 小児用補助人工心臓
    A Pediatric Ventricular Assist Device

    単群試験において,重度の心不全を有する小児 48 例が,小児用に設計された補助人工心臓の埋込み手術を受けた.このグループの生存率は,傾向スコアをマッチさせた,体外式膜型人工肺による循環補助を受けた小児と比較して有意に高かった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 腹痛と精神の変調を呈する男性
    A Man with Abdominal Pain and Altered Mental Status

    38 歳の男性が,脱力,腹痛,錯乱を呈し,貧血,血小板減少症,高カルシウム血症,血中の T 細胞の異常,全身性リンパ節腫脹,肝脾腫大も認められた.診断手技が行われた.

PERSPECTIVE

  • 初期のエビデンスの倫理
    The Ethics of Early Evidence

    最近の研究で,ベキサロテン(FDA が承認しているのは非ホジキンリンパ腫への使用)が,アルツハイマー病に有効であることが研究室のモデルマウスで示された.アルツハイマー病患者が適応外処方を求めるようになったら,医師はどうすべきであろうか?

CLINICAL IMPLICATIONS OF BASIC RESEARCH

  • アルツハイマー病の老人斑を除去する
    Clearing Plaques in Alzheimer's Disease

    最近の研究で,既存薬であるベキサロテンにより,アルツハイマー病のモデルマウスで β アミロイド斑が急速に除去された.除去率はめざましかったが,老人斑は時間の経過とともに元に戻った.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 新生児敗血症における緑色歯
    Green Teeth in Neonatal Sepsis

    新生児敗血症における緑色歯

    男児は,在胎 28 週で母体の妊娠高血圧腎症のため帝王切開により出生した.黄色ブドウ球菌敗血症を発症し,広域スペクトル抗菌薬が投与された.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 新生児陰茎包皮環状切除術
    Neonatal Circumcision

    新生児陰茎包皮環状切除術

    新生児陰茎包皮環状切除術は,施行頻度の高い外科手技の一つである.このビデオでは,鉗子を用いて行う環状切除術を実演する.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 糖尿病の診断
    Diagnosis of Diabetes

    この論文では,糖尿病スクリーニングに関する勧告を概説する.いくつかの勧告間で,スクリーニングを行うかどうかや,スクリーニングの方法が異なる.米国糖尿病学会は,年齢が 45 歳以上の者と,他の危険因子を有する者を対象に,空腹時血糖検査または糖化ヘモグロビン検査によるスクリーニングを行うよう推奨している.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 肥満の蔓延に取り組む
    Tackling the Obesity Epidemic

    Colleen Barry 教授が,米国における肥満の蔓延に取り組むための方法について論じる.

ANNIVERSARY

  • 健康関連法の 2 世紀
    Two Centuries of Health Law

    健康関連法の 2 世紀

    訴訟手続きと法廷にはほとんど変化はないが,医療に対する法律の適用には,過去 200 年間で診療における変化と同じくらいの変化があった.この論文では,1812 年以降の健康関連法の進展について論じている.