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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
April 11, 2013
Vol. 368 No. 15
ORIGINAL ARTICLE
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ST 上昇型心筋梗塞に対する血栓溶解療法と初回経皮的冠動脈インターベンションとの比較
Fibrinolysis or Primary PCI in STEMIST 上昇型心筋梗塞(STEMI)の患者を対象としたこの試験では,再灌流戦略として血栓溶解療法と初回経皮的冠動脈インターベンション(プライマリ PCI)を比較した.この 2 種類の方法は同等の有効性を示したが,頭蓋内出血は血栓溶解療法群でより多かった.
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画像検査に基づく疼痛のシグネチャー
An Imaging Signature of Pain疼痛の経験は十分に理解されていない.著者らは,痛みを伴う熱刺激と痛みを伴わない熱刺激を識別し,身体的疼痛に特異的で,かつ鎮痛薬レミフェンタニルに反応を示す神経学的シグネチャーを報告している.
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喘鳴と喘息に対する遺伝的感受性
Wheezing and Genetic Susceptibility to Asthma染色体 17q21 の変異は喘息の感受性に関連し,呼吸器感染の既往も同様に関連する.この研究では,この遺伝的リスクに関連する遺伝子座が,ライノウイルスによる喘鳴性疾患の既往を有する小児にリスクをもたらすが,RS ウイルスによる喘鳴性疾患の既往を有する小児にはもたらさないことが示唆されている.
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縦隔リンパ腫に対する用量強化化学療法
Dose-Intense Chemotherapy for Mediastinal Lymphoma縦隔原発 B 細胞リンパ腫は,ホジキンリンパ腫と遺伝的に関連があり,主に若年女性に発症する.この疾患の患者において,用量強化注入化学療法プログラム+リツキシマブが高い有効性を示した.
SPECIAL ARTICLE
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あるがんセンターにおける尊厳死プログラム
Death with Dignity Program at a Cancer Centerシアトルがん治療連合の研究者らが,ワシントン州法に従って導入した尊厳死プログラムについて報告している.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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発熱と腹痛を呈する男児
A Boy with Fever and Abdominal Pain4 歳の男児が,発熱と腹痛のため入院した.画像検査により虫垂周囲腫瘤が認められた.膿性液は吸引され,症状は抗菌薬で消退した.1 週後に腹痛が再発した.診断検査が行われた.
PERSPECTIVE
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大々的かつ迅速に行う
Go Big and Go Fastワクチン予防可能疾患を根絶するための取組みは,予防接種拒否など多くの課題に直面している.予防接種拒否者集団は,ワクチンに対する意識の変化が一部原因で生じ,矛盾したことに,抑制のための取組みの成功によって助長される.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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腸管気腫
Pneumatosis Intestinalis63 歳の男性が,大腸内視鏡によるスクリーニング検査のため受診した.大腸内視鏡検査中に,直径 3~8 mm の粘膜下ポリープ状病変が,左結腸曲にいくつか認められた.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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感染性心内膜炎
Infective Endocarditis心内膜炎の診断は通常,臨床所見,微生物学的所見,心エコー所見に基づいている.同定された細菌を標的とする抗菌薬療法などが行われる.手術の適応は,心不全,コントロール不良の感染症,塞栓症イベントの予防などである.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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脳の痛み
A Pain in the Brainこの双方向性の特集記事では,軽度で間欠性の頭痛の既往を有し,頭部全体の,絞られるような,刃物で刺されたような痛みで目を覚ました,54 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
CLINICAL DECISIONS
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医師による自殺幇助
Physician-Assisted Suicide医師による自殺幇助は,末期疾患患者の選択肢であるべきか? 最新の Clinical Decisions では,この論争の賛否両方の見解が提示されている.NEJM.org でそれぞれの論拠を読み,自身で選択し,コメントを述べてください.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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医療と連邦予算
Health Care and the Federal BudgetJohn McDonough 博士が,予算執行差し止めと連邦議会における 2014 年の予算案が米国の医療部門に及ぼす影響について論じている.