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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 17, 2013
Vol. 368 No. 3
ORIGINAL ARTICLE
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HIV 初感染における短期抗レトロウイルス療法
Short-Course ART in Primary HIV InfectionHIV 初感染に対して抗レトロウイルス療法(ART)を開始することの有用性は明らかになっていない.この試験では,HIV 初感染の患者 366 例が,3 種類の治療法に無作為に割り付けられた.48 週間の早期 ART にわずかな効果が認められた
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早期の抗レトロウイルス療法による CD4+T 細胞回復の促進
Enhanced CD4+ T-Cell Recovery with Earlier ARTHIV-1 感染者に抗レトロウイルス療法(ART)を開始するタイミングについては議論が続いている.HIV-1 感染後間もない人を対象としたこの後ろ向き研究では,ART の早期開始が,CD4+T 細胞回復の促進に関連していた.
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血友病における第 VIII 因子インヒビターの発現
Development of Factor VIII Inhibitors in Hemophilia重症血友病 A 患者の約 1/3 では,第 VIII 因子に対する阻害抗体が発現し,治療を困難にする.この研究では,第 VIII 因子の種類,フォン・ヴィレブランド因子の含有量,製剤間の切替えは,阻害抗体に有意な影響を及ぼしていなかった.
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短報:Borrelia miyamotoi による髄膜脳炎
Brief Report: Meningoencephalitis from Borrelia miyamotoiBorrelia miyamotoi は,非ホジキンリンパ腫に対してリツキシマブによる治療を受けた高齢患者における精神機能低下の原因菌であることが判明した.
SPECIAL ARTICLE
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手術危機チェックリストのシミュレーション試験
A Simulation-Based Trial of Surgical-Crisis Checklists手術室で危機が発生した際にケアの指針となるチェックリストを考案し,模擬手術室で評価した.手術危機のシミュレーション中にチェックリストが利用できた場合,手術室チームによる最良の対応の遵守率は向上した.
DRUG THERAPY
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薬剤溶出冠動脈ステント
Drug-Eluting Coronary-Artery Stents経皮的冠動脈インターベンションは,医療において施行される頻度の高い治療手技の一つである.この総説では,現在利用可能なデバイスを概説し,無作為化試験から得られたエビデンスについての概要を述べ,使用にあたっての臨床適応を述べる.
PERSPECTIVE
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不明熱なのか,原因が多すぎる熱なのか?
Fever of Unknown Origin or Too Many Origins?従来の原因で起こる不明熱(FUO)はまれになりつつあるが,FUO は減ってはいない.新たな FUO は集中治療室の患者にみられることが多く,患者の多くはすでに複数の広域スペクトル抗菌薬の投与を受けている.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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多発性硬化症における両側核間性眼筋麻痺
Bilateral Internuclear Ophthalmoplegia in Multiple Sclerosis多発性硬化症の 45 歳の男性が,複視と,右下肢の筋力低下の悪化のため受診した.神経学的診察中のビデオでは,両眼の核間性眼筋麻痺が示されている.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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無反応状態で発見された患者
A Patient Found Unresponsiveこの双方向性の特集記事では,食欲不振とうつ病の病歴があり,通っている大学のキャンパス近くで無反応の状態で発見された 18 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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カプノグラフィーによる人工換気のモニタリング
Monitoring Ventilation with Capnographyカプノグラフィーは,呼気と吸気の二酸化炭素濃度を経時的にグラフとして表示するもので,人工換気のモニタリングに用いられる.このビデオでは,カプノグラフィーの原理を概説し,これにより得られる情報を解釈する方法を説明している.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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ポストホスピタルシンドローム(退院後症候群)
Post-Hospital SyndromeHarlan Krumholz 博士が,退院後の患者にもたらされる,全身リスクについて論じている.