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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

September 19, 2013
Vol. 369 No. 12

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 下部消化管内視鏡検査後の大腸癌
    Colorectal Cancer after Lower Endoscopy

    看護師健康調査と医療従事者追跡調査で 22 年間追跡した 88,902 例において,大腸癌死亡率は,スクリーニングで S 状結腸鏡検査受診後(ハザード比 0.59)と,大腸内視鏡検査受診後(ハザード比 0.32)に低下した.

  • 大腸癌スクリーニング後の長期死亡率
    Long-Term Mortality after Colorectal-Cancer Screening

    46,551 例を便潜血検査によるスクリーニングと通常のケアに無作為に割り付けたミネソタ結腸癌対策試験の 30 年間の追跡調査において,スクリーニングにより大腸癌死亡率は低下したが,全死因死亡率に影響はみられなかった.

  • ST 上昇型心筋梗塞における予防的経皮的冠動脈インターベンション
    Preventive PCI in STEMI

    ST 上昇型急性心筋梗塞患者が,梗塞血管のみに経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行する群と,予防的 PCI を施行する(狭窄を認める非梗塞動脈にも PCI を施行する)群に無作為に割り付けられた.予防的 PCI によって,主要転帰である心臓死,心筋梗塞,難治性狭心症の発生率は低下した.

  • 失禁に対する手術と理学療法との比較
    Surgery vs. Physiotherapy for Incontinence

    腹圧性尿失禁の女性を対象に理学療法とスリング手術とを比較したこの多施設共同試験では,手術群のほうが,1 年の時点での自覚的改善率および治癒率が高かった.理学療法群の 49%が手術にクロスオーバーした.

SPECIAL ARTICLE

  • 外科再入院と病院のケアの質
    Surgical Readmissions and Quality of Hospital Care

    メディケアデータの解析により,大手術後 30 日以内に 13%の患者が再入院することが示唆されている.再入院率は病院間で異なり,手術の質を表す指標である手術件数や手術死亡率と相関する.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 呼吸困難と皮膚病変を呈する HIV 陽性のアフリカ人男性
    An HIV-Positive African Man with Dyspnea and Skin Lesions

    HIV 感染者の 32 歳の男性が,皮膚病変,呼吸困難,咳嗽が次第に悪化して,南アフリカの病院に入院した.CD4+T 細胞数は 268/mm3 であった.診断検査が行われた.

PERSPECTIVE

  • 疼痛緩和の教訓
    Lessons in Pain Relief

    ある医師が,慢性疼痛を抱えて過ごした 1 年間から,米国における疼痛緩和に対する新たな洞察を得た.それは消耗性で,気を滅入らせ,個人差が大きく,測定困難という慢性疼痛の性質と,それに取り組む際の医療制度の限界である.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 鎖骨下の拍動性腫脹
    Infraclavicular Pulsatile Swelling

    鎖骨下の拍動性腫脹

    右鎖骨下に,上行大動脈瘤を示唆する拍動性腫脹を有する 45 歳の男性のビデオをご覧になれます.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 頸動脈狭窄
    Carotid Stenosis

    頸動脈インターベンション(臨床的状況により,頸動脈内膜剝離術またはステント留置術)は一般に,狭窄度が 70%以上の有症状患者と,一部の無症状の低リスク患者および狭窄度が 50~69%の有症状患者に推奨される.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 薬局と処方薬乱用
    Pharmacies and Prescription Drug Abuse

    Troyen Brennan が,規制薬物の乱用を抑制するための,あるチェーン薬局の戦略について論じている.