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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
October 24, 2013
Vol. 369 No. 17
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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ST 上昇型心筋梗塞時の血栓吸引
Thrombus Aspiration during STEMI確立された経皮的冠動脈インターベンション(PCI)登録の基盤を利用して,ST 上昇型心筋梗塞(STEMI)患者を対象に,PCI 前に用手的血栓吸引を行った場合と,PCI を単独で行った場合とを比較する無作為化試験が行われた.30 日の時点での死亡率に群間で有意差は認められなかった.
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汚染されたメチルプレドニゾロンによる真菌感染症
Fungal Infections from Contaminated Methylprednisolone昨年,ある調剤薬局に由来する汚染されたメチルプレドニゾロン注射に関連する,侵襲的真菌感染症が同定された.この報告では,最初に確認された 2012 年 9 月から 2013 年中頃までの,集団発生の疫学が示されている.
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メチルプレドニゾロンによる感染症の臨床所見
Clinical Findings for Infections from Methylprednisolone2012 年後半に,汚染されたメチルプレドニゾロンに関連する真菌性髄膜炎の集団発生が確認され,主な病原体として Exserohilum rostratum が検出された.この調査では,関連する感染症患者 328 例の臨床像が報告されている.
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HLA-B★13:01 とダプソン過敏性症候群
HLA-B*13:01 and Dapsone Hypersensitivity Syndromeダプソンはハンセン病の重要な治療薬であるが,患者のなかには生命に関わる過敏症症候群を引き起こす例もある.中国からの報告で,この症候群の強力な遺伝的危険因子として HLA-B 座位が同定された.
SPECIAL ARTICLE
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泌尿器科医による前立腺癌に対する強度変調放射線治療の施行状況
Urologists' Use of IMRT for Prostate Cancer一部の泌尿器科グループは,診療に強度変調放射線治療(IMRT)を組み込んでいるが,そうすることによって,患者を IMRT サービスを提供するみずからの診療施設に紹介することができる.この分析では,IMRT サービスの所有権を獲得した泌尿器科医による IMRT 施行頻度の大幅な増加が示された.
HEALTH LAW, ETHICS, AND HUMAN RIGHTS
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臨床試験データの責任ある共有に備える
Preparing for Responsible Sharing of Clinical Trial Data著者らは,臨床試験の参加者レベルのデータの広範な共有がもたらしうる利益と,予期せぬ結果について概説している.臨床試験データへのアクセス拡大のために導入される可能性のある管理構造について,いくつかの選択肢が論じられている.
PERSPECTIVE
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「生」の恩義
The Debt of Lifeタイでは,終末期患者の家族は,生を受けたことへの恩義に報いるため,集中治療室で積極的な治療を行うことを主張することが多い.彼らの理論は,結果ではなく過程に基づいている.多くの米国人も同様に,ケアを提供する過程を,いくつかの点で治癒よりも重要とみなす可能性がある.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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篩骨洞における歯科インプラント
Dental Implant in the Ethmoid Sinus57 歳の女性が,左上顎洞の再発性副鼻腔炎のため受診した.CT により,左篩骨洞に異物の存在が確認された.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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外傷後の一時的な骨盤安定化
Temporary Pelvic Stabilization after Trauma骨盤輪骨折による出血は,早期の一時的な骨盤安定化により減少させることができる.このビデオでは,骨盤輪骨折における機械的安定化を提供する骨盤シーティングの方法をご覧いただけます.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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胸痛のめずらしい症例
A Curious Case of Chest Pain10 日前に胃食道逆流症の治療を受けた 67 歳の男性が,胸痛で救急部を受診した.NEJM.org で,ご自身の診断・治療技術を試し,米国内科専門医認定委員会(ABIM)自己評価パート 2 のポイントを 2 点取得してください.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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患者に費用を開示する
Disclosing Costs to PatientsPeter Ubel が,治療に見込まれる自己負担額を患者に知らせることの新たな焦点について論じている.