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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
November 14, 2013
Vol. 369 No. 20
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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自然排尿中間尿の培養と急性膀胱炎
Voided Midstream Urine Culture and Acute Cystitis女性の尿路感染症は,外来で非常によくみられる臨床的問題である.この報告では,急性単純性膀胱炎を起こした閉経前女性における,中間尿培養の微生物学的解析の意義が明らかにされている.
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糖尿病に対するアンジオテンシン阻害薬の併用
Combined Angiotensin Inhibition in Diabetesこの試験では,2 型糖尿病,アルブミン尿,軽度から中等度の腎機能障害を有する患者にロサルタンを投与し,その後リシノプリルまたはプラセボを投与した.併用療法により高カリウム血症と急性腎障害のリスクが上昇したため,試験は早期に中止された.
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下痢および自律神経ニューロパチーを伴うプリオン病
Prion Disease with Diarrhea and Autonomic Neuropathyプリオンは,クロイツフェルト・ヤコブ病など,多様な中枢神経系疾患を引き起こす.この英国の親族集団では,プリオンが関連する過程が慢性下痢や自律神経障害に関与していた.この知見は,これらの異常蛋白によって引き起こされる既知の疾患のスペクトラムを拡大するものである.
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成人バーキットリンパ腫に対する低強度療法
Low-Intensity Therapy in Adult Burkitt's Lymphoma成人および免疫不全患者のバーキットリンパ腫の治癒には,毒性の高い大量化学療法は必要ではない可能性がある.主に外来患者に対して,毒性の高くない静注ベースの化学療法プログラムを用いた結果,全生存率は 90~100%であった.
SPECIAL ARTICLE
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米国国立心臓・肺・血液研究所から研究助成を受けた試験の発表
Publication of Trials Funded by the NHLBI米国国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)の支援を受け,外部で行われた心血管介入に関する試験が,試験終了から結果の発表までの期間を明らかにするために分析された.試験終了の 2 年後,発表されていたのは全試験の半数未満であった.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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錯乱と倦怠感を呈する男性
A Man with Confusion and Malaise77 歳の男性が,乳頭状尿路上皮癌の切除後,錯乱と倦怠感のため入院した.腹痛,顔面と顎の疼痛,食欲不振,嗜眠,脱力,寝汗があるといい,画像検査で全身性リンパ節腫脹が認められた.
PERSPECTIVE
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死に向かう人
Dead Man Walking無保険の男性が,腹痛と便秘で診察を受け,保険がなくては適切な検査は受けられないと告げられてから 1 年後に,転移性大腸癌と診断された.ほかの何万もの米国民と同じように,この男性は保険に加入していないために死亡することになる.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEOS
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三尖弁心内膜炎による巨大 CV 波
Giant C-V Waves from Tricuspid-Valveこの動画では,三尖弁心内膜炎を有する 33 歳の女性の,頸静脈の診察で認められた巨大な収縮期拍動と,経胸壁心エコーにおける重症三尖弁閉鎖不全症を紹介する.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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成人の注意欠如・多動性障害
Attention Deficit–Hyperactivity Disorder in Adults注意欠如・多動性障害(ADHD)の成人を対象とした短期試験で,精神刺激薬とアトモキセチンにより症状の有意な改善が示された.しかし,これらの薬剤の長期的な利益とリスクに関するデータは,とくに高齢者に関しては不十分である.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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医学的緊急事態におけるラリンジアルマスク
Laryngeal Mask Airway in Medical Emergenciesこの動画では,有効かつ挿入の容易な気道確保器具である,ラリンジアルマスクの挿入を実演する.ラリンジアルマスクは,全身麻酔を受ける患者にルーチンで使用されているが,患者蘇生時の使用も増えてきている.