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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
October 2, 2014
Vol. 371 No. 14
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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重症 COPD におけるグルココルチコイド離脱
Glucocorticoid Withdrawal in Severe COPD吸入グルココルチコイドと 2 種類の長時間作用型気管支拡張薬を投与されている重症慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者において,グルココルチコイド離脱は,継続した場合と比較して,増悪に関しては非劣性であったが,肺機能と症状をわずかに悪化させた.
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グルテンの導入とセリアック病のリスク
Introduction of Gluten and Risk of Celiac Diseaseセリアック病の家族性リスクを有する新生児 832 例において遺伝型決定を行い,グルテンを含む食事を生後 6 ヵ月で導入する群と生後 12 ヵ月で導入する群に割り付けた.5 歳の時点で,セリアック病の有病率に群間で差は認められなかった.
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乳児に対する栄養介入とセリアック病
Feeding Intervention in Infants and Celiac Diseaseセリアック病のリスクが高い乳児を対象としたこの試験では,生後 4 ヵ月でグルテンを導入しても,生後 6 ヵ月までグルテン曝露を待期した場合と比較して,3 歳の時点でのセリアック病の発症リスクは低減されなかった.
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長期作用型避妊法と 10 代の妊娠
Long-Acting Contraception and Teenage Pregnancyこの研究では,セントルイスで避妊法の無料提供を受け,可逆的避妊法について,長期作用型避妊法の利益に重点をおいた教育を受けた 10 代女性の妊娠率,出産率,人工妊娠中絶率は,性経験を有する米国全体の 10 代女性におけるそれらの率と比較して大幅に低かった.
REVIEW ARTICLE
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小球性貧血
Microcytic Anemia小球性貧血は,ヘモグロビン合成の低下に起因する,正常より小さな赤血球を特徴とする.この総説では,最近の知見を紹介しながら,サラセミア,炎症に伴う貧血,鉄欠乏性貧血の診断と治療について論じている.
CLINICAL PROBLEM-SOLVING
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穀物が合わない
Against the Grain冠動脈疾患の既往がある 42 歳の男性が,背部,および肋骨弓下縁に沿って放散する左上腹部痛のため救急部を受診した.胸骨下には,いつもの狭心症に似た圧迫感もあるという.
SPECIAL REPORT
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南アフリカにおける健康と医療
Health and Health Care in South Africaアパルトヘイトが崩壊して 20 年が経つが,南アフリカでは社会的・経済的格差が依然として存在し,住民の健康に深刻な影響を及ぼしている.HIV 感染と結核がいまも重大な健康問題であり,医療従事者が不足している.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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前方循環の進行性脳梗塞
Evolving Infarction in the Anterior Circulation片頭痛の既往がある47 歳の女性が,頭部左側の急激な疼痛と,左上肢の軽度脱力のため入院した.発症から 5 時間後に行われた脳 CT 検査では,線状の高密度領域が認められた.
QUICK TAKE ANIMATION
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避妊に対する垣根を取り除く
Eliminating Barriers to Contraception15 歳の患者が,妊娠するのが怖いと言っている.どうすればこの患者の役に立つことができるであろうか? 最近の知見が,短いアニメにまとめられている.
REVIEW ARTICLE INTERACTIVE GRAPHIC
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赤血球の種類
Types of Red Cellsこの双方向の画像では,小球性貧血やその他の疾患で観察される,さまざまな種類の赤血球を示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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健康の社会的決定要因に取り組む
Addressing Social Determinants of HealthThomas Lee が,健康に影響を及ぼす社会的要因と,それらに対する取組みに役立つ可能性のある改革について論じている.