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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 31, 2014
Vol. 371 No. 5

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 熱帯熱マラリアと三日熱マラリアに対するスピロインドロン KAE609
    Spiroindolone KAE609 for Falciparum and Vivax Malaria

    新規抗マラリア薬の必要性が,アルテミシニン耐性の出現によりとくに高まっている.タイで行われたこの試験では,三日熱マラリア患者と熱帯熱マラリア患者において,スピロインドロンのファーストインクラスである KAE609 の投与により,速やかな原虫消失が得られた.

  • 熱帯熱マラリア原虫マラリアのアルテミシニン耐性
    Artemisinin Resistance in P. falciparum Malaria

    東南アジアおよびアフリカから発表されたこの論文では,東南アジア全域で確認されている, 熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)のアルテミシニンに対する感受性低下の拡大が,13 番染色体上の kelch 蛋白における点変異と関連していることが示されている.

  • 転移性前立腺癌に対するエンザルタミド
    Enzalutamide in Metastatic Prostate Cancer

    この試験では,化学療法歴のない転移性去勢抵抗性前立腺癌男性において,アンドロゲン受容体阻害薬エンザルタミドにより,無増悪生存と全生存が改善した.

  • 重症複合免疫不全症に対する早期移植
    Early Transplantation in SCID

    重症複合免疫不全症(SCID)の小児を治療する 25 施設における2000~09 年の移植成績を解析した結果,感染症のない児における造血細胞の早期移植により,ドナーのタイプにかかわらずもっとも良好な転帰が得られた.

REVIEW ARTICLES

  • 脳膿瘍
    Brain Abscess

    診断技術と治療の進歩にもかかわらず,脳膿瘍は依然として,致死率の非常に高い,困難な臨床的問題である.診断と治療の遅れは転帰不良につながる可能性がある.この総説では,効果的な治療への最新のアプローチについてまとめている.

  • サソリ刺傷
    Scorpion Envenomation

    世界では毎年 100 万件を超えるサソリ刺傷が起きており,重大な障害と,小児では死亡リスクをもたらしている.この短い総説では,サソリ刺傷の影響と治療について論じている.

PERSPECTIVE

  • マリファナ産業 ― たばこ産業からの教訓
    Big Marijuana ― Lessons from Big Tobacco

    マリファナ産業発展への詳細なロードマップは,残念なことにたばこ産業によって示されている.すなわち,依存症の可能性を否定し,健康への有害な影響を軽んじ,できる限り大きな市場を生み出し,ロビー活動・選挙献金・その他の擁護努力によって市場を保護するというものである.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 筋萎縮性側索硬化症における舌の線維束性攣縮
    Tongue Fasciculations in Amyotrophic Lateral Sclerosis

    筋萎縮性側索硬化症における舌の線維束性攣縮

    47 歳の男性が,進行性で不随意性の筋収縮とこむら返りが 1 年間続いたため受診した.検査で,不明瞭言語,舌の萎縮と線維束性攣縮,胸鎖乳突筋の脱力が認められた.動画では,舌の線維束性攣縮を示す.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 女児に対する尿道カテーテル法
    Catheterization of the Urethra in Girls

    女児に対する尿道カテーテル法

    膀胱の直接ドレナージを可能にする尿道カテーテル法は,小児医療で実施されることが多い.このビデオでは,女児(乳児・小児)に対する膀胱カテーテル法を実演する.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 抗マラリア薬耐性
    Antimalarial-Drug Resistance

    Randall Packard が,抗マラリア薬,薬剤耐性,社会的・経済的因子について論じている.