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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 29, 2015
Vol. 372 No. 5
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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妊娠中の高血圧の緩やかなコントロールと厳格なコントロールとの比較
Less-Tight vs. Tight Control of Hypertension in Pregnancy妊娠女性を対象に,高血圧の緩やかなコントロール(目標拡張期血圧 100 mmHg)と厳格なコントロール(85 mmHg)とを比較したこの試験では,妊娠喪失,高度の新生児ケア,重篤な母体合併症の比率は,群間で同程度であった.
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ACE 阻害薬誘発性浮腫に対するイカチバント
Icatibant in ACE-Inhibitor–Induced AngioedemaACE 阻害薬誘発性血管浮腫をきたした患者 30 例が,イカチバントを投与する群と,プレドニゾロン静注+クレマスチンによる標準療法を行う群に割り付けられた.浮腫が完全に消失するまでの時間の中央値は,イカチバント群 8.0 時間,標準療法群 27.1 時間であった.
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真性多血症におけるヤヌスキナーゼ 1・2 阻害薬
JAK 1 and 2 Inhibitor in Polycythemia Veraヤヌスキナーゼ(JAK)1・2 の経口阻害薬であるルキソリチニブは,ハイドロキシウレアでは十分な効果が得られなかったか,忍容できない副作用を発現した真性多血症患者の 21%において,ヘマトクリット値のコントロールと,脾容積の減少に関連した.
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閉経前乳癌に対する卵巣機能抑制
Ovarian Suppression in Premenopausal Breast Cancerこの試験では,閉経前乳癌に対して卵巣機能抑制をルーチンに行うことは支持されなかった.とはいえ,補助化学療法後に月経が回復した比較的若年の患者のサブグループでは,卵巣機能抑制によっていくらかの利益が得られる可能性があるが,より多くの症状がみられると考えられる.
SPECIAL ARTICLE
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高血圧治療の費用対効果
Cost-Effectiveness of Hypertension Therapy著者らは,未治療の高血圧を有する米国のすべての患者に 2014 年の高血圧治療ガイドラインを実施した場合,命が救われ,費用削減につながると推定している.治療の有用性は,重度の高血圧患者と,心血管疾患患者で最大になるとみられる.
HEALTH POLICY REPORT
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50 年目のメディケア ― 起源と発展
Medicare at 50 ― Origins and Evolution50 年目を迎えたメディケアに関する 2 部構成の報告の第 1 部で,著者らはこのプログラムが法律として定められるまでの歴史と,過去 50 年間でどのように改正されてきたかについて概説する.第 2 部では,メディケアが現在直面している課題に対処するための提案がなされる予定である.
PERSPECTIVE
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病院の週末 ― 病人に週末はない
Death Takes a Weekend病院の週末は,平日に比べてあらゆることが困難で,時間がかかり,やるべきことは必ずしもやり遂げられないことを医師は知っている.しかし,いざ自分が病気になって,不安を抱えてみれば,それが真実である様を繰り返し突きつけられてショックを受けるのではないだろうか.病人には,曜日など関係ないのである.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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まれな痛風結節
An Unusual Tophus77 歳の男性が,爪周囲の無痛性の白色病変の評価を受けるため受診した.患者は前の週に痛風の診断を受けていた.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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アレルギー性鼻炎
Allergic Rhinitisアレルギー性鼻炎の頻度は高く,喘息と関連していることが多い.治療戦略が述べられている.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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発熱を呈するリベリア人医療従事者
A Liberian Health Care Worker with Feverこの双方向の記事では,発熱と筋肉痛・関節痛を呈する 52 歳の女性を取り上げている.女性は,1~2 日前に頭痛,食欲不振,悪心,軽度の下痢,軽度の胸痛があったことも報告している.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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「週末効果」を体験するとき
When the “Weekend Effect” Is PersonalPerri Klass が,病院での週末の体験を,患者の視点から論じている.