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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

February 2, 2017
Vol. 376 No. 5

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 再発前立腺癌に対する抗アンドロゲン療法
    Antiandrogen Therapy in Recurrent Prostate Cancer

    前立腺全摘除術後に PSA 値の上昇を認めた患者を,放射線療法に抗アンドロゲン療法を併用する群と併用しない群に無作為化に割り付け,中央値 13 年間の追跡で比較したところ,2 年間の抗アンドロゲン療法によって全生存率が有意に上昇することが示された.

  • 鎌状赤血球症の発作予防
    Crisis Prevention in Sickle Cell Disease

    鎌状赤血球症患者を対象とした 1 年に及ぶ試験で,抗 P-セレクチン抗体クリザンリズマブは,プラセボと比較して,疼痛発作発生率の 45%の低下,およびその発生までの期間の延長に関連した.有害事象は関節痛,下痢,瘙痒などであった.

  • 心不全に対する補助人工心臓を比較する
    Comparing Ventricular Assist Systems for Heart Failure

    無作為化試験で,進行した心不全患者 294 例が新規遠心ポンプ群と軸流ポンプ群に割り付けられた.6 ヵ月の時点で,遠心ポンプはより良好な転帰に関連した.

  • 心膜内左心補助人工心臓
    Intrapericardial Left Ventricular Assist Device

    この試験では,進行した心不全患者が心膜内遠心ポンプ LVAD 群と軸流ポンプ LVAD 群に割り付けられた.障害をもたらす脳卒中またはデバイスに不具合のない状態での生存に関して,心膜内デバイスは軸流デバイスに対して非劣性であった.

CLINICAL TRIALS SERIES

  • 小規模企業の薬剤開発における課題
    Drug-Development Challenges for Small Companies

    小規模のバイオ製薬会社は,臨床開発プログラムをデザインし実施するうえで課題に直面する.この記事では,これらの企業がこのような障害に対処するために用いるアプローチを論じている.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • 結び付ける
    Making the Connection

    BMI 49.1 の 41 歳の男性が,ルーワイ胃バイパス術を受ける.その 8 年後,食事により悪化する,心窩部と左上腹部の痛みを訴えてプライマリケア医を受診する.

PERSPECTIVE

  • 御しかたを身に付ける
    Learning to Drive

    ある医学生が,在宅療養中の慢性疾患患者を往診したとき,自分の未熟さが強みになりうることに気づく.彼は,適切な言葉や言いかたについて悩む代わりに,傾聴のしかたを学ぶ.それこそが,終末期の意思決定を迫られているその患者が必要としているものである.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • アルコール摂取に関連する石灰化膵炎
    Calcific Pancreatitis Associated with Alcohol Use

    アルコール摂取に関連する石灰化膵炎

    アルコール依存症の 50 歳の男性が,突然の吐血を訴えて受診した.画像検査で膵臓に広範な石灰化が認められた.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 長期作用型可逆的避妊法
    Long-Acting Reversible Contraception

    この記事では,子宮内避妊器具(IUD)やホルモン剤の埋込みといった,長時間作用する可逆的な避妊法を概説する.これらの方法は,ピル,パッチ,リングの約 20 倍の効果があり,産後や流産後の女性を含む,ほぼすべての女性にとって安全である.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 収支を合わせる
    Balancing the Budget

    John Ayanian が,ミシガン州がメディケイドの拡大を決定したことでもたらされる経済的利益について論じている.

NEJM QUICK TAKE

  • 鎌状赤血球症の疼痛発作を予防する
    Preventing Pain Crises in Sickle Cell Disease

    鎌状赤血球症の疼痛発作を予防する

    鎌状赤血球症患者は,血管閉塞に寄与する P-セレクチンに関連する疼痛発作をきたすことがある.P-セレクチンへの結合を阻害する抗体は,疼痛発作の発生頻度を低下させるであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.