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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

June 13, 2019
Vol. 380 No. 24

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 2 型糖尿病におけるカナグリフロジンと腎転帰
    Canaglif lozin and Renal Outcomes in Type 2 Diabetes

    この二重盲検無作為化試験では,レニン–アンジオテンシン系阻害薬で治療中の腎疾患を有する 2 型糖尿病患者において,カナグリフロジンとプラセボとを比較した.カナグリフロジン群では,プラセボ群と比較して腎疾患の増悪と心血管イベントのリスクが低かった.

  • ハンチントン病におけるアンチセンス阻害
    Antisense Inhibition in Huntington's Disease

    HTT 遺伝子の変異は変異ハンチンチンをもたらし,ハンチントン病を引き起こす.ハンチントン病患者 34 例に HTT mRNA を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの髄腔内投与を行った第 1・2a 相試験において,アンチセンスオリゴヌクレオチドの投与を受けた患者では脳脊髄液中の変異ハンチンチンに用量依存的な減少を認め,重篤な有害事象は発現しなかった.

  • 子宮内膜癌の治療
    Treatment of Endometrial Cancer

    中央値で約 4 年の追跡後,III 期または IVA 期の子宮内膜癌に対し,化学療法に放射線治療を併用した患者では,化学療法のみを行った患者と比較して,無再発生存期間は長くなかった.

  • 中枢神経系感染症の原因検索に用いるメタゲノミクスシーケンス
    Metagenomic Sequencing for CNS Infection

    診断のむずかしい髄膜炎または脳炎が疑われる症例において,病原体を明らかにする目的で脳脊髄液のメタゲノミクスシーケンスが行われた.メタゲノミクスシーケンスにより,一部の症例で,臨床的に対応可能な,病因と思われる因子病原体を明らかにすることができた.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 完全内臓逆位
    Situs Inversus Totalis

    66 歳の男性が,咳嗽と,胸部および左腹部の痛みを訴えて受診した.身体診察と画像検査により完全内臓逆位が明らかになった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 骨盤部腫瘤を有する女性
    A Woman with a Pelvic Mass

    24 歳の女性が当院で骨盤部腫瘤の評価を受けた.数週間前に,間欠的な性器出血,腹囲の増大,軽度の骨盤痛が出現した.血中ヒト絨毛性ゴナドトロピンが高値であった.管理に関する意思決定がなされた.

Videos, Images, and Multimedia

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • 前十字靱帯断裂
    Anterior Cruciate Ligament Tear

    前十字靱帯断裂

    前十字靱帯断裂をきたしたスポーツ愛好家において,初期治療は保存的治療(理学療法など)または手術(その後理学療法)となる可能性がある.再建は,保存的治療後に動揺性が悪化または持続する症例と,トップアスリートに推奨される.

REVIEW ARTICLE

  • 熱傷
    Burns

    熱傷

    熱傷患者のケアにおける現在の目標は,機能的・整容的転帰の改善である.スキンケアと,煙の吸入による肺毒性が,臨床上の 2 つの大きな課題である.輸液および代謝管理における進歩により,生存が改善している.

NEJM QUICK TAKE

  • 2 型糖尿病における腎転帰
    Renal Outcomes in Type 2 Diabetes

    2 型糖尿病における腎転帰

    2 型糖尿病の有病率が上昇し続けていることは,末期腎不全の世界的な増加の主因である.副次的解析と探索的解析から,SGLT2 阻害は腎転帰を改善する可能性が示唆されているが,いくらかの不確実性が残っている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 安全に処方されるオピオイド
    Safely Prescribing Opioids

    安全に処方されるオピオイド

    Deborah Dowell が,米国疾病管理予防センター(CDC)が発表したオピオイド処方ガイドラインの誤った導入,誤った適用に関する懸念について論じている.