ORIGINAL ARTICLES

• 減量におけるカロリー制限と摂食時間制限
  Restricted Calories and Eating Times in Weight Loss

  肥満患者を，減量目的で，摂食時間を制限して 1 日の摂取カロリーを制限する群と，摂食時間を制限せずに 1 日の摂取カロリーを制限する群に無作為に割り付け，1 年の時点で有効性と安全性を比較評価する試験が行われた．摂食時間を制限する摂取カロリー制限は，摂食時間を制限しない摂取カロリー制限と比較して，ベースラインからの体重，体脂肪，代謝危険因子の減少に関して，追加的な利益をもたらさなかった．

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• 黒人およびラテン系の成人に対する喘息治療
  Asthma Therapy in Black and Latinx Adults

  喘息の発作治療薬としての吸入ステロイドは，増悪を抑制することができるものの，黒人およびラテン系の集団では，喘息の症状・発作の発生率と死亡率が不均衡に高いにもかかわらずこのアプローチは十分に検討されていない．黒人およびラテン系の患者を対象とした実用的試験で，発作治療薬として吸入ステロイドを使用した場合，通常治療を継続した場合よりも増悪の発生率が低かった．

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• IDH1 変異陽性の急性骨髄性白血病に対するイボシデニブ
  Ivosidenib in IDH1-Mutated Acute Myeloid Leukemia

  急性骨髄性白血病患者の 6～10%では，白血病の発生に，変異イソクエン酸脱水素酵素 1（IDH1）が寄与していると考えられている．イボシデニブは変異 IDH1 の経口阻害薬である．無作為化試験で，イボシデニブとアザシチジンを投与した患者では，プラセボとアザシチジンを投与した患者よりも無イベント生存期間が有意に長かった．

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• オミクロン株に対するワクチンのブースター接種の効果
  Vaccine Boost Effects on Protection against Omicron

  イングランドで行われた大規模症例対照研究で，初回免疫で使用されたワクチンの種類にかかわらず，オミクロン株に対する免疫は非常に低く，2 回目の接種後 20 週の時点で，デルタ株に対する免疫よりも低かった．mRNA ワクチン（BNT162b2 または mRNA-1273）によるブースター接種で有効率は約 65～70%まで上昇したが，防御効果は 10 週間で減弱した．

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REVIEW ARTICLE

• 若年性大腸癌
  Early-Onset Colorectal Cancer

  

  若年性（診断時年齢 50 歳未満）大腸癌は，大腸癌症例の 10%を占め，発生率はとくに高所得国で増加している．左側結腸の癌が進行した状態で受診する患者が多い．6 例に 1 例が DNA ミスマッチ修復機能欠損を有する．スクリーニングは現在，45 歳から開始することが推奨されている．

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CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

• 一過性脳虚血発作と僧帽弁腫瘤を有する女性
  Woman with Transient Ischemic Attack and Mitral Valve Masses

  一過性の構音障害と顔面麻痺を呈する 41 歳の女性が，僧帽弁腫瘤の評価を受けた．3 週間前に，痙攣性の腹痛，倦怠感，呼吸困難，ふらつきを伴った腟からの大量出血を懸念し，救急部を受診していた．CT では，小さな陳旧性脳梗塞と子宮筋腫が認められた．診断のための検査の結果が得られ，管理の意思決定がなされた．

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