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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
December 1, 2022
Vol. 387 No. 22
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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保存期 CKD に対するレニン–アンジオテンシン系阻害薬
Renin–Angiotensin System Inhibitors in Advanced CKDこの無作為化試験では,保存期慢性腎臓病(CKD)患者のレニン–アンジオテンシン系阻害薬を中止した場合,継続した場合と比較して,eGFR の長期低下率に有意差は認められなかった.
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妊娠中のブプレノルフィンとメサドンとの比較
Buprenorphine versus Methadone in Pregnancy妊娠中のオピオイド使用障害には,オピオイド作動薬が推奨されている.大規模なコホート研究で,ブプレノルフィンは,メサドンと比較して,新生児薬物離脱症候群と出生時の合併症の発生率が低いことと関連した.
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パーキンソン病に対する鉄キレート化
Iron Chelation for Parkinson’s Disease黒質への鉄沈着は,パーキンソン病と関連することが示されている.デフェリプロンによるキレート化によって,36 週の時点での脳内鉄量は減少したが,運動障害尺度のスコアは悪化した.
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ADHD を有する 10 代の若者の自動車衝突事故を防ぐための訓練
Training to Prevent Crashes in Teens with ADHDADHD を有する 10 代の運転者では,道路から目を離さないように模擬訓練装置で訓練することで,訓練後 1 年間,実社会での運転時の衝突事故および衝突危機の発生率が低下した.
REVIEW ARTICLE
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乳児・小児水頭症
Infantile and Childhood Hydrocephalus幼児期の脳室の肥大により,発達遅延と急性の神経学的徴候が引き起こされる.脳室シャント術は決定的な治療法であるが,多くの問題があり,一時的な治療法の選択肢もある.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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黄菌毛
Trichomycosis Axillaris35 歳の男性が,腋窩の毛に 9 ヵ月前から白い塊が付着していると訴えて受診した.ウッド灯検査で黄緑色の発光が認められ,ダーモスコピーでは,毛幹に綿花様の構造物が観察された.
DOUBLE TAKE
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マスク戦争
Mask Warsこのドキュメンタリービデオでは,最近の Covid-19 パンデミックまで何世紀も続いている,マスクをめぐる論争について検討する.
ORIGINAL ARTICLE VIDEOS
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ADHD を有する 10 代の若者のための運転者訓練
Driver Training for Teens with ADHDADHD を有する 10 代の運転者では,道路から目を離さないようにするための模擬訓練装置で訓練することで(動画で示す),訓練後 1 年間,実社会での運転時の衝突事故および衝突危機の発生率が低下した.
NEJM QUICK TAKE
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保存期 CKD におけるレニン–アンジオテンシン系の阻害
Renin–Angiotensin System Inhibition in Advanced CKD軽度または中等度の慢性腎臓病(CKD)患者では,レニン–アンジオテンシン系阻害薬は転帰を改善するが,保存期 CKD 患者への使用を支持するエビデンスは少ない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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パーキンソン病に対するデフェリプロン
Deferiprone in Parkinson’s Disease鉄キレート剤であるデフェリプロンは,パーキンソン病患者の黒質における鉄を減少させることが示されているが,臨床的利益をもたらすかどうかは明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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ADHD を有する 10 代の若者の運転者不注意を減らす訓練
Training to Reduce Driver Inattention in Teens with ADHDADHD を有する 10 代の若者は,運転中に道路から長時間目を離す可能性が高い.コンピュータ化された訓練プログラムは,道路から長時間目を離すことと,それに伴うリスクを軽減するのに役立つ可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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感染症という課題
The Challenge of Infectious DiseasesAnthony Fauci が,米国国立アレルギー· 感染症研究所在職中における,感染症領域の発展について論じている.