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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 21, 2022
Vol. 387 No. 3

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 肥満に対するチルゼパチドの週 1 回投与
    Once-Weekly Tirzepatide for Obesity

    肥満に対するチルゼパチドの週 1 回投与

    無作為化試験で,肥満成人にグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド 1(GLP-1)の受容体作動薬チルゼパチドを週 1 回投与したところ,72 週間で大幅な減量が得られた.

  • トリプルネガティブ乳癌におけるペムブロリズマブと全生存
    Pembrolizumab and Overall Survival in Triple-Negative Breast Cancer

    トリプルネガティブ乳癌におけるペムブロリズマブと全生存

    PD-L1 高発現のトリプルネガティブ乳癌患者において,化学療法にペムブロリズマブを追加することで,化学療法単独と比較して全生存期間が延長した.

  • 5~11 歳児における Covid-19 ワクチン接種
    Covid-19 Vaccination in Children 5 to 11 Years of Age

    BNT162b2 ワクチンの 2 回接種は,持続期間が 2 日以下の主に低グレードの局所副反応を伴い,検査で確認されたオミクロン株感染および有症状の Covid-19 に対して 50%近い防御効果を付与した.これはデルタ株感染に対する防御効果よりも低かった.防御効果は,小児の年齢が低いほど高かった.

  • 血友病 B に対する遺伝子治療
    Gene Therapy for Hemophilia B

    第 IX 因子の機能亢進変異を含む肝指向性アデノ随伴ウイルスベクターを投与された血友病 B 患者 10 例中 9 例で,最長 42 ヵ月間,第 IX 因子の活性が維持された.血栓症が 1 例に発現した.

REVIEW ARTICLE

  • 妊娠中の肥満
    Obesity in Pregnancy

    妊娠中の肥満

    この総説では,高血圧,糖尿病,インスリン抵抗性,低妊孕性,流産,先天異常など,肥満が妊娠に及ぼす多くの有害作用について述べられている.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 肺の空洞性病変を有する女性
    A Woman with Cavitary Lung Lesions

    34 歳の女性が,転移性膵神経内分泌腫瘍に起因するコルチゾールの過剰分泌で受診した.胸部 CT で,空洞を伴う斑状の浸潤影と木の芽吹き様陰影(tree-in-bud opacities)が認められた.管理の意思決定がなされた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 非ケトン性高血糖性片側舞踏病
    Nonketotic Hyperglycemic Hemichorea

    非ケトン性高血糖性片側舞踏病

    2 型糖尿病を有する 78 歳の男性が,左上下肢の片側バリズムで受診した(動画で示す).検査では高血糖が認められ,画像検査では右大脳基底核の高吸収域が認められた.

NEJM QUICK TAKE

  • 肥満に対するチルゼパチドの週 1 回投与
    Once-Weekly Tirzepatide for Obesity

    2 型糖尿病治療薬チルゼパチドの投与により,糖尿病患者で体重減少が誘発されることが報告されている.新たな無作為化試験で,非糖尿病患者に対するチルゼパチド投与により,体重が減少したことが報告されている.これらの知見が短い動画にまとめられている.

  • トリプルネガティブ乳癌におけるペムブロリズマブと全生存
    Pembrolizumab and Overall Survival in Triple-Negative Breast Cancer

    プログラム細胞死リガンド 1(PD-L1)複合発現スコア(CPS)が 10 以上のトリプルネガティブ乳癌患者では,化学療法にペムブロリズマブを追加することで,無増悪生存期間が延長する可能性がある.しかし,全生存に関するデータが必要である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 血友病 B に対する遺伝子治療の第 1・2 相試験
    Phase 1–2 Trial of Gene Therapy for Hemophilia B

    血友病 B に対する遺伝子治療の第 1・2 相試験

    血友病 B は,凝固第 IX 因子活性を低下させる F9 遺伝子の変異によって引き起こされる出血性疾患である.第 IX 因子活性を回復させるための遺伝子治療によって,長期にわたる治療効果が得られる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 医療機器と FDA
    Medical Devices and the FDA

    医療機器と FDA

    Vinay Rathi が,医療機器ユーザーフィープログラムと,機器の安全性と革新を支える戦略について論じている.