The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

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日本語サマリーBRIEF REPORT

ワクチン起因性血栓性血小板減少症に対する免疫グロブリン補助療法
Adjunct Immune Globulin for Vaccine-Induced Thrombotic Thrombocytopenia

A. Bourguignon and Others

ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症(VITT)は新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に対するアデノウイルスベクターワクチンのまれな副反応であり,その治療には免疫グロブリン大量静注(IVIG)療法と抗凝固療法の併用が推奨されている.カナダで,ChAdOx1 nCoV-19 ワクチンの接種後に VITT が同定された最初の 3 例の IVIG 療法への反応を記述する.3 例は 63~72 歳で,1 例が女性であった.この報告の時点で,欧州で VITT が主に若年者で生じたという報告に基づき,カナダでは ChAdOx1 nCoV-19 ワクチンの使用を 55 歳以上に制限していた.本研究では,2 例が四肢動脈血栓症を,1 例が脳動脈・静脈血栓症を発症した.血清により誘導される血小板活性化のパターンはヘパリンと血小板第 4 因子(PF4)に応じて異なり,血清中に現れる VITT 徴候の不均一性を示していた.IVIG 療法開始後,3 例全例の血清で,抗体に誘導された血小板活性化の低下が認められた.(カナダ保健研究機構から研究助成を受けた.)

オリジナルサイト(DOI: 10.1056/NEJMoa2107051)