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軽症または中等症の Covid-19 に対するバムラニビマブとエテセビマブの併用
Bamlanivimab plus Etesevimab in Mild or Moderate Covid-19

M. Dougan and Others

背景

基礎疾患を有する患者は,重症の新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のリスクが高い.ワクチンによる免疫は経時的に発生するのに対し,中和モノクローナル抗体による治療は受動免疫を速やかに付与し,疾患の進行と合併症の発生を抑制する可能性がある.

方 法

第 3 相試験で,軽症または中等症の Covid-19 を有する,重症化リスクの高い外来患者集団を,検査により重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2(SARS-CoV-2)感染が診断されてから 3 日以内に,中和モノクローナル抗体 2 剤(バムラニビマブ [bamlanivimab] 2,800 mg とエテセビマブ [etesevimab] 2,800 mg を同時に投与)の単回点滴静注を行う群とプラセボを投与する群に 1:1 の割合で無作為に割り付けた.主要転帰は患者の全般的な臨床状態とし,29 日目までの Covid-19 関連入院または全死因死亡と定義した.

結 果

1,035 例が無作為化され,バムラニビマブ-エテセビマブまたはプラセボの点滴静注を受けた.患者の平均(±SD)年齢は 53.8±16.8 歳で,52.0%が思春期女児または女性であった.29 日目までに,Covid-19 関連入院または全死因死亡はバムラニビマブ-エテセビマブ群では 518 例中 11 例(2.1%)に発生したのに対し,プラセボ群では 517 例中 36 例(7.0%)に発生した(絶対リスク差 -4.8 パーセントポイント,95%信頼区間 [CI] -7.4~-2.3,相対リスク差 70%,P<0.001).バムラニビマブ-エテセビマブ群では死亡例はなかったが,プラセボ群では 10 例が死亡し,そのうち 9 例は Covid-19 に関連すると試験担当医師に判定された.7 日目の時点で,バムラニビマブ-エテセビマブの投与を受けた患者では,プラセボの投与を受けた患者と比較して,対数ウイルス量のベースラインからの大幅な減少が認められた(ベースラインからの変化量のプラセボとの差 -1.20,95% CI -1.46~-0.94,P<0.001).

結 論

高リスクの外来患者において,バムラニビマブとエテセビマブの併用は,プラセボと比較して Covid-19 関連入院と死亡の発生率を抑え,SARS-CoV-2 のウイルス量の減少を加速させた.(イーライリリー社から研究助成を受けた.BLAZE-1 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT04427501)

英文アブストラクト(DOI: 10.1056/NEJMoa2102685)