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BNT162b2 Covid-19 ワクチンの液性免疫応答の 6 ヵ月間での減衰
Waning Immune Humoral Response to BNT162b2 Covid-19 Vaccine over 6 Months

E.G. Levin and Others

背景

イスラエルでは,ワクチンの高い接種率と有効性にもかかわらず,重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2(SARS-CoV-2)の症状を伴う感染の発生率が上昇している.この上昇が,BNT162b2 ワクチンの 2 回接種後の免疫の減衰によるものかどうかは不明である.

方 法

ワクチンを接種し,抗スパイク IgG 抗体と中和抗体の検査を月 1 回受けた医療従事者を 6 ヵ月間追跡する縦断的前向き研究を行った.線形混合モデルを用いて,抗体価の変化を評価し,6 ヵ月の時点での抗体価の予測因子を検討した.

結 果

4,868 例を組み入れ,線形混合モデル解析の対象となったのは 3,808 例であった.IgG 抗体価は一定の速度で低下したのに対し,中和抗体価は最初の 3 ヵ月間で急速に低下し,その後は比較的緩やかに低下した.IgG 抗体価は中和抗体価と強く相関していたが(Spearman の順位相関係数 0.68~0.75),IgG 抗体価と中和抗体価の回帰関係は 2 回目の接種後の経過時間に依存していた.2 回目の接種後 6 ヵ月の時点で,中和抗体価は,男性は女性よりも大幅に低く(平均値の比 0.64,95%信頼区間 [CI] 0.55~0.75),65 歳以上は 18 歳以上 45 歳未満よりも低く(平均値の比 0.58,95% CI 0.48~0.70),免疫抑制状態にある人は免疫抑制状態にない人よりも低かった(平均値の比 0.30,95% CI 0.20~0.46).

結 論

BNT162b2 ワクチンの 2 回目の接種後 6 ヵ月の時点で,液性免疫応答は,とくに男性,65 歳以上の人,免疫抑制状態にある人で大幅に低下した.

英文アブストラクト(DOI: 10.1056/NEJMoa2114583)